ホークスの先輩、斉藤和巳と同じ「3年のブランク」の果てに引退を決めた。

共通しているのは投げる方の「肩の故障」ということだ。
MLBから復帰しそうな岩隈久志も同様だが、肩は肘と並ぶ投手の2大故障部位の一つだが、肘のトミー・ジョン手術のように「これをすれば大丈夫」という治療法はない。
杉内の場合、もともとは右股関節の故障であり、これは手術で治癒したがその後左肩を故障して投げられなくなった。

キャリアSTATS

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松坂世代。松坂大輔に98年夏の甲子園で本塁打を打たれる。鹿児島実から三菱重工長崎を経て2001年ドラフト3位でダイエー入り。
松坂世代は高卒は98年、大卒は2002年のドラフトで入団した。その間の年にプロ入りしたのは3人だけだ。
彼は母子家庭に育ち、高校時代からプロをはっきり意識していた。高卒でのプロ入りは無理だったが、学費や経費がかかり4年在籍しなければならない大学ではなく、2年でドラフト指名が可能な実業団に進んだのだ。

この世代では珍しいハングリー精神の持ち主だと言えよう。

入団2年目から活躍し、ホークスの10年で103勝。奪三振率が高く、勝率、完投数も多く、エースの働きだった。

2012年、FAで巨人に入団。背番号「18」。巨人は生え抜きでなく、しかも左腕投手にエースナンバーを与えた。以後4年間は活躍したが、最近3年間は二軍でもほとんど投げていない。

巨人には4年総額20億円、2012年は5億円をもらっていたが、全休の3年間の間に5000万、5000万、2500万と下落した。

こういう状態でなかなか引退できないのはわかるが、しりすぼみのキャリアになったのは残念だった。

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1965年鵜狩道旺、全登板成績【6年ぶり2度目の2ケタ勝利】

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