週刊プレイボーイ
記者A では、私からいきますね。すっかり"元エース"になりつつある阪神・藤浪晋太郎が、ついにトレード市場に出されたようです。
記者B いきなり怖いネタ来た~(苦笑)。オリックスが「元本塁打王のT-岡田プラス投手ひとり」という、具体的な交換要員を挙げて交渉したという話は、確かに他球団のトレード担当者から流れてきた。阪神側は検討の末に断ったようだけど、門前払いではなく「検討した」という点がミソ。
藤浪の移籍についてこれまで話をしていたのは、ファンや私のような外部の人間だけだったが、最近、阪神や他球団でもその話が出ているようだ。

IMG_3687


一つには金本知憲の選手の育成能力に疑問符がついていることがあるだろう。メッセンジャーと並ぶ2本柱だった藤浪がつまづいたのは、2016年、金本体制になったその年だ。7月8日の広島戦で161球を投げさせられて以降、藤浪の成績は不安定になった。
少し良い成績の時期が続いても、金本監督は崩れ始めるとすぐに交代させて、ファームに落とす。根性だけで生きてきた金本からすれば、藤浪は「根性なし」なのだろう。

監督になったのが同期の巨人、高橋由伸監督は今年、岡本和真を一人前にした。またアレックス・ラミレス監督も新しい戦力を次々と一人前にしている。
しかし金本監督は、野手も投手も新戦力を生み出していない。

今年になって、阪神からトレードで移籍した榎田大樹が、西武で9勝を挙げて伸び伸びと投げ散ることも、大きいかもしれない。

藤浪がくすぶっているのは、彼の責任ももちろんあるだろうが、それ以上に阪神という球団の空気、さらにはマネジメントが良くないのではないか、という見方が出てきているのだと思う。

IMG_3726


金本阪神は、暗い。そして重苦しい。今年は新外国人ロサリオが外れだったし、メッセンジャーもやや冴えない。昨年売り出した秋山も今年はさほどではない。元気なのは松坂世代の藤川球児などだ。

野手陣でも新たに規定打席に達しそうな選手は皆無。打撃ランキングに乗っているのは相変わらずベテラン移籍組の糸井と福留だけなのだ。

金本は「育成」をスローガンにしてはいるが、結局、我慢して選手を起用し続けることができない。少し頭角を現した選手がいても、不振に陥ったらすぐに外す。で、叱責する。
昔ながらの体育会系で、結果責任を押し付けているように思える。

阪神は、指導者がダメだから選手が育たない。そういう見方がかなりでてきているのではないか。

藤浪はファームでは凄い球を投げている。今季のウェスタンでは12試合4勝1敗、63回を投げて自責点8、防御率1.14、当初は不安定だった制球力も改善し、今では無敵に近い。

藤浪晋太郎はよそのチームのユニフォームで投げさせたい。切にそう思う。


1965年鵜狩道旺、全登板成績【6年ぶり2度目の2ケタ勝利】

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!