ぽろぽろ、ぽろぽろ鹿の糞みたいに引退のニュースが出てくる。全員のキャリアSTATSを紹介したいと思うが、10月1日のNPBの発表をとりあえず待とうと思う。

今季が終了すれば、現役選手の高齢者番付は大きく変化しそうだ。上原浩治や福浦和也あたりが上位に着そうだ。それ以下でも30代後半の選手がごそっといなくなりそうだ。

30年前にマーティ・キーナートが「ニッポン野球一刀両断」という本を書いた。MLBには1988年当時フィル・ニークロの48歳を筆頭に20人もの40歳選手がいるのに、NPBは若松勉、福本豊、門田博光の3人しかいない、これはトレーニング法が遅れているからだと指摘した。その理由は「練習のし過ぎ」だという。試合前に1時間半も走りこんだり、試合後も居残り練習をしたりする。20代ならまだしも30歳を過ぎてそんな練習ばかりしていては、つぶれてしまう。と書いている。
今でもそうだが、日本人は「長く仕事をしているのが偉い」と思っている。練習が長いのも、効果を期待するというより努力しているところをアピールしているという部分が多いのだろう。

3年前に山﨑武司に話を聞いたが、彼は「他の選手が40歳近くになって猛練習をしているのを見て、僕はやめておこうと思った」と語った。そんなことをすれば、怪我をしたり、消耗してしまう。「だから僕は、全体練習は適当に切り上げた」といった。

意識の変革が、この間にあったとみるべきだろう。
キャンプでも、ベテラン選手をグランドで見る時間は短い。
今年の宮崎、西武キャンプでは、朝早くから山川穂高がメイングランドでノックを受けていたが、中村剛也が守備練習に参加したのは1時間以上後になってから。そして早々に引き上げた。

IMG_0093


「ベテランは休むもの」という認識が日本のプロ野球にもいきわたったのはよいことだ。
昭和のレジェンドたちは、相変わらず「わしの現役時代は、飲みに行った後も走りこんだ」とか「年をとっても若いものと同じ練習をした」などと自慢しているが、話半分に聞くべきだろう。

IMG_4800


ただ、その甲斐あってか40歳を過ぎてもなかなか衰えず、辞め時に困る選手が増えたのも事実だ。セカンドキャリアもまだ貧弱だし、現役にしがみつけば何千万かの年俸にありつけるし、という理由でずるずると現役を続けている選手もいるだろう。
古株になれば、球団も引導を渡しにくくなる。難しい問題だ。

プロ野球選手会は「セカンドキャリア」の啓もうをしている。これは主に若くしてリタイアする選手向けだが、ベテラン選手にも「そろそろ準備をするように」言うべきではないかと思う。
好成績を上げているなら文句はないが「なぜいるのかわからないベテラン」が蟠るのはよいことではないと思う(阿部慎之助がそうだといっているわけではないよ)。

IMG_4514



2011年浅尾拓也、全登板成績【驚異の防御率0.41、MVPに輝く】

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!