今年の両リーグのチャンピオンは、西武と広島に決まった。共通点が1つある。ともに「FA宣言した主力選手を引き留めない」チームだということだ。
両チームのFA移籍関係

LCFA


西武は16人がFAで他球団に移籍し、中島聡、石井一久の2人を獲得している。
実質的には石井だけだ。石井はセの東京の球団からパへFA移籍という異例の異動だった。
歴代のエース、4番、チームリーダーが他球団に移籍している。
西武にとっては、FA移籍は既定路線だろう。有望な選手をドラフトでとって、育成して安い年俸でチームに貢献させ、年俸が高くなると放出する。このサイクルができている。
このほか松坂大輔がポスティングでレッドソックスに移籍している。

広島も同様だ。広島はFAでの選手獲得はない。西武同様、チームの主軸と言われる選手はピークで出ていくのが宿命になっている。中には黒田や新井のように戻ってくる選手もいるが。

しかしそれが前提だから、育成も進む。新陳代謝も活発になるのだ。
西武の山川穂高、広島の「たなきくまる」や鈴木誠也などはその新陳代謝で登場したスターだ。

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今オフ、西武では浅村、広島では丸、松山がFA権を得る。一応引き留めるだろうが、「できる限りのことをする」レベルだろう。

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選手の中には西武だからこそ、広島だからこそ、活きた選手もいたはずだ。大竹寛のように、巨人に移籍してから一桁勝利が続くなど、球団が変われば力が発揮できない選手もいるのだ。

FA選手を活かす能力は、巨人よりも阪神の方が高いが、いずれにしても移籍先は「老害」「不良債権」に悩むことにはなる。

今季は巨人に岡本和真という生え抜きの主軸打者が誕生した。FAよりも育成という方向に多くの球団が舵を切るのではないか。


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