北海道新聞、里崎智也の「球数制限」に対する反論への反論 続き

1.球数制限がされたら、自分が監督なら、1人10球以上粘らせる。
2.投手の肩肘さえ守ることができたら、感情移入できない試合になってもいいのか。
3.肩肘を守る方法は、まだ絶対的な正しい方法はない。
4.投手は上達するために、投げ込むことが必要だ。
5.夏の甲子園で球児が完全燃焼できないルールは困る
6.甲子園だけで「球数制限」しても意味がない、それ以下の少年野球も導入しないと
7.球数制限するくらいなら7イニングにすべきだ

4.投手は上達するために、投げ込むことが必要だ。

3と関連する話だが、確かにフォームを固め、制球力を上げるためには「投げ込み」は有効な練習方法だ。しかしやみくも投げることが有効なわけではない。理想論を言えば、「どれだけ投げればいいのか」「何球以上投げたら投げ過ぎになるのか」を専門家を交えて、個人ごとにチェックをして設定すべきだろう。
「俺は毎日300球投げても潰れなかった、だからお前もやれ」というような野蛮な指導は排除されるべきだ。

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5. 5.夏の甲子園で球児が完全燃焼できないルールは困る

夏の甲子園で高校球児が「完全燃焼する」とは、端的に言えば「以後野球ができなくなっても構わない」という覚悟で野球をするということだろう。「燃え尽きても構わない」ということだ。たかが高校の部活で、それが許されるはずがない。
高校球児は、以後もすきなだけ野球ができる体で、甲子園から帰ってくるのが健全な姿だ。
「完全燃焼」は、戦前の特攻隊の賛美と同様、本人の「その後」を考えない無責任な考え方だ。まともな大人なら否定してしかるべきだ。

6.甲子園だけで「球数制限」しても意味がない、それ以下の少年野球も導入しないと

これは全くその通りだ。高校野球、それも「甲子園」だけが球数制限をしても意味がない。
地方大会も同時に球数制限をすべきだ。そして高校に選手を送り込む少年野球も厳格な「球数制限」をしなければならない。少年野球はイニング制限をしているが、全く不十分だ。
また「球数制限」は公式戦だけでなく、練習試合や練習そのものでも導入されなければならない。また「球数制限」とともに「登板間隔」も設定しなければならない。
プロ野球のキャンプではブルペンで投げる投手の球数をカウントしている。投球数は投手コーチが管理している。体が完成されたプロ選手でさえも球数を気にしているのに、高校野球や少年野球が、何の基準もなく投げ込みをさせるのは、野蛮としか言いようがない。

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7.球数制限するくらいなら7イニングにすべきだ

この意見もよく見られるが、なぜ7イニングにすることが「球数制限」の代替案になるか理解できない。
投手のイニング当たりの投球数は15球が平均だとされる。7回を投げれば105球になる。
しかし多くの高校生は15球以内に投げることができない。7回で120球、130球というケースも普通にある。
アメリカでは「ピッチスマート」という投球制限が行われているが、高校生に相当する17~18歳は76球以上投げた投手は4日以上の登板間隔を開けなければならない。
7回であれ、9回であれ、完投した投手は、4日以上登板間隔をあけなければならない。それをするとすれば、7イニング導入にも意味がある。
7イニング制にするのは、「やらないよりはまし」ではあるが、大して有効とは思えない。

根本的には「球数制限」「登板間隔制限」をセットで導入する以外に解決策はない。

昨日も今夏の甲子園に出た指導者と食事をした。この人は極めて進歩的で開明的だ。世の中にはそういう人もいるのだ。彼は今の高校野球の代表的な指導者が、野球界の動きや医療面での研究についてびっくりするほど何も知らない、と話した。
里崎智也は「野球もやっていない奴に何がわかるか」と思っているのだろうが、そういうこれまでの「専門家」「プロ」が寄ってたかって野球をダメにしてきたのだ。

そのことを認識すべきだろう。


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