この夏の金足農、吉田輝星のブレーク以来、考えているのが「成長曲線」という概念だ。

吉田輝星は、現時点では「超高校級」であり、プロ関係者ならだれもが注目する逸材なのだろう。
そういう選手は過去にもいた。しかし、その後大成した選手も、そうならなかった選手もいた。
そのカギは「甲子園、地方大会での登板過多」と、それによるパフォーマンス低下だと思う。
これを模式図にできないか、と思っていたのだ。

おさらいしておけば、私が今夏、高校球児の健康管理をするドクターに聞いたところでは「地方大会、甲子園で肩、肘を酷使すると、外見上の問題はなくてもその後の野球生活のレベルが落ちる可能性がある。パフォーマンスの低下を招く可能性がある」とのことだった。

こういう感じではないか。高校、大学、プロは「レベル」であり、所属先ではない。

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Aは有力選手の中でも、球史に残るような逸材。甲子園で酷使されて、その後の成長曲線はにぶくなったが、それでももともとレベルが高かったので、プロでも通用したケース。松坂大輔を想定している。それ以前では江川卓もそうかもしれない。

Bは、いわゆる超高校級、甲子園では目立つ存在。甲子園で酷使されて、その後の成長曲線が鈍化して高いレベルの野球についていけなくなり、挫折するパターン。残念ながら安樂智大や島袋洋奨がこれに当たるのではないかと思う。

CはBと同じレベルだったが、幸いにも高校野球での酷使をまぬかれ、順調に成長してプロで活躍している投手。菅野智之、則本昂大など今のエース級はほとんどこれではないかと思う。

Dは、高校時代は全く目立たなかったが、辛うじてプロ入りし、そこからぐんと伸びたケース。千賀滉大、引退した山口鉄也などがここに含まれる。

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さて、問題は吉田輝星がAなのか、Bなのかということだ。パフォーマンスの低下はまぬかれないとして、もともと持っている「素材」が、松坂大輔級なのか、安樂智大級なのか、という話だ。
それによって吉田の将来は大きく変わるだろう。
ただ大阪桐蔭との決勝戦やU18をみても私には「並みの超高校級」としか思えなかったのだが。

プロ入りすれば、いきなりはるかに高いレベルにさらされる。ここで吉田がどんなパフォーマンスを見せるか、注目したい。



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