自主的に辞めたような報道もあるが、スポニチ報道によれば「解任」だという。説得力のある記事だ。
スポニチ
阪神・金本監督“解任”舞台裏 本社の命受け球団社長が辞任迫る

伏線は、昨年度限りで阪神の坂井信也オーナーが、阪急・阪神グループの取締役を退任していたことにあるだろう。例年の阪神電鉄の株主総会にも顔を出さなかった。
金本の後援者である坂井オーナーの実権が失われたことで、昨年からの「3年契約」が反故にされたということだ。日本のプロ野球のオーナーは、名ばかりの存在で本社の代行者の場合も多い。阪急・阪神グループのトップが、名ばかりのオーナーごと監督も解任したということだ。

しかし、それも無理はないと思う。金本は3年間で、いったい何をしたかったのか、理解不能なチーム作りをしてきた。

3年間の野手の顔ぶれを見ればそれがわかる。

そのポジションでの最多出場者の打撃成績の推移

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3年前はまだマウロ・ゴメスがいた。彼がこの年上げた79打点は、翌年の福留と並ぶ3年間での最多。
辞めさせて、ロジャースを持ってきたのは球団編成の責任だろう。

この年、金本は新人の高山俊を抜擢して新人王をとらせ、育成上がりの原口を抜擢、内野でも北条に三塁を守らせるなど、期待感を持たせる選手起用を行ったが、翌年は高山は出場機会が減り、原口派捕手にもどり、北条は遊撃に。中谷が20本塁打、そして3年目の今年は糸原、大山、植田を使った。

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ちょっといいと思えば使って見るが、成績が落ち込めばすぐに変えてしまう。これでは選手は一人前にならない。要するに若手を信用しなかったのだろう。

信用したのは福留、糸井、鳥谷というベテランばかり。こうした采配に愛想をつかした形で大和がFAで出たのも大きい。41歳の福留などはもうレギュラーで使う意味はないだろう。NPBでの2000本安打(あと92本)まで使うつもりだったのだろうか。

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年替わり、日替わりで「期待の選手」が変わっていく。レギュラーが固定できない。
表の下欄の%は、これらの選手が各ポジションの出場機会の何%の試合に出たかを表す。阪神は3年とも70%ちょぼちょぼ。広島ではこれが80%近くになる。

端的に言えば「自分と年齢が近い人」「何らかのかかわりがあった人」以外は信用できなかったことが、多くの選手の離反を招き、惨めな結果になったのだろう。
来季、東北福祉大の後輩である和田一浩をコーチに招くつもりだったようだが、そういう調子では、たとえ続投しても結果は推して知るべし、ではなかったか。

異分子、多世代を巻き込んだチーム作りができなかったことが、最大の敗因ではないか。


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