スポニチ
巨人は26日、中井大介内野手(28)、篠原慎平投手(28)、廖任磊(リャオレンレイ)投手(25)、河野元貴捕手(27)、育成の田中大輝投手(26)、松沢裕介外野手(26)と来季の契約を結ばないことを発表した。

なかなか思い切った首切りである。昨日には上原浩治も自由契約になった。

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原辰徳新監督は、高橋由伸前監督の3年間の采配を、生ぬるいと思っていたのだろう。中途半端な若手の起用と、不出来の新戦力にうんざりしていたということか。
恐らく今年で契約が切れるマギーの立場も危ういだろう。

原辰徳は、イメージ的には2003年の阪神、星野仙一監督に近い立ち位置ではないか。
この時の星野は「勝ちたいんや!」をスローガンに、金本知憲、下柳剛、伊良部秀樹らを新戦力として獲得して、久々の優勝をした。
「ジジイ殺し」と言われた星野は、阪神電鉄の首脳陣に食い込み、大型補強の資金を獲得したのだ。

今年の巨人の大量解雇は、大量の新戦力獲得の下準備なのだろう。
FA宣言をするとみられる広島の丸、松山、西武の浅村、オリックスの金子、日本ハムの宮西あたりを迎え入れるつもりではないか。

高橋由伸前監督は、遅ればせながらも今年、若手を積極的に起用した。その中から岡本和真が出てくるなどようやく光明が見えた。そして3位にもなった。重信や田中俊などいい若手も出てきた。

しかし原新監督は、高橋前監督の息のかかった若手は重用しないだろう。一本立ちした岡本を除いて、また来季は振出しに戻るのではないか。
悩ましいことである。

個人的には篠原の解雇が痛々しい。独立リーグ時代から見てきた投手で、育成から苦労して一軍のマウンドに上がったのに、この夏の幼稚な騒ぎで謹慎処分になった。首脳陣はこの時期から篠原の解雇を決めていたのだろうが、本当に馬鹿だと思う。こういう評判がついて回れば、トライアウトで手を上げる球団は少ないのではないか。

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来季の巨人が優勝するとすれば、金に飽かせた大戦力によるものになるだろう。それよりもCSに出る程度でいいから、若手が一本立ちするのが見たかったと思う。


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