プロ野球の球団数を増やすエクスパンションは、1954年の高橋ユニオンズを最後に行われていない。2005年の楽天は近鉄と入れ替わっただけだ。



NPB全体で、大きなメリットがあるのは明らかだ。

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①観客動員の増加
 現在、2550万人を動員しているNPBだが、両リーグで1球団ずつ増えれば、年間動員が150万人ずつだとしても、2850万人になる。現在の球団の約半数は観客動員が飽和状態に近づいている。球団数が変わらず300万人を増加させるのはほぼ不可能だ。NPBがこれ以上市場を拡大するためには、エクスパンションが避けて通れない。

②空白地域の野球ファンの増加
 12球団の本拠地以外では「野球離れ」が急速に進んでいる。地上波の野球中継もなくなっている。NPB球団が既存エリア以外に誕生することで、新しいマーケットが生まれる。「野球離れ」対策としても大きな意味がある。

③リーグ戦の多様化
 エクスパンションによって対戦カードが増える。これまで同一リーグ5球団、交流戦6球団との対戦だったが、2球団増えるだけでも対戦カードがバラエティになる。

プロ野球も企業である限りは、市場拡大、顧客増大を目指していかなければならない。そのためにNPBにできることは、試合数を増やすか、エクパンションをするかしかない。
事実MLBは、戦後、16球団から30球団に増え、さらに2球団を増加させようとしている。

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では、デメリットは本当にあるのだろうか?

①既存のフランチャイズが侵害される
 既存球団のフランチャイズに新球団ができることはあり得ないが、隣県や、準フランチャイズ的なエリアに新球団ができれば、観客動員に影響する。既存球団はこれまでこのように主張してきた。
しかし、今、本拠地球場以外では、巨人や広島でも満員にできていない現状では、準フランチャイズは活用されていない。フランチャイズ、マーケットの侵害は反対の口実に過ぎない。

②プロ野球のレベルが下がる
 プロ野球チームが増加すれば、これまでレギュラー未満だった選手がレギュラーになる可能性が高くなる。野球のレベルが下がる。これは間違いないだろう。MLBで日本人選手が活躍できたのは、エクスパンションによってMLBのレベルが下がったことが一因だとされる。しかし、世界規模での国際大会がない野球では、レベルが多少下がることのデメリットはない。日本代表には、これまでと変わらずトップクラスの選手が選ばれるので、レベルは下がらない。
 また一般の観客で、レベルの下落がわかる人はほとんどいない。むしろエクスパンションから年数を経れば、レベルは回復し、より多くのハイレベルの選手を輩出することができる。

③新球団の経営危機がリーグ全体に影響する

 これは間違いなく、リスクまたはデメリットだろう。知名度が低い新球団が観客動員に苦しみ、経営難に陥る可能性はあるだろう。それがNPB全体に悪影響を及ぼす可能性はある。
 これを防ぐために、NPBはリーグ全体、既存球団全体で新球団を応援していく必要がある。球団経営に長けた人材を派遣したり、ノウハウを伝授するなど協力すべきだろう。
 また連盟加盟に際してNPBに支払う30億円の「預かり保証金」は、撤廃すべきだろう。また球団運営は「単独資本」でなければならないという規定も廃止すべきだろう。複数の資本が参加可能であれば、ハードルははるかに低くなる。支援もしやすくなる。

こうしたメリット、デメリット論の背景にある、既存球団の本音は
「新球団が増えれば、それだけ発言権が小さくなる。既得権益も減少する」
「新球団が増えれば、マネジメントや事務などの仕事が増える」
の2点だろう。何度も言うように、NPB各球団は自分たちのことだけを考えて、プロ野球全体、野球界全体のことを考えていない。

しかし、優秀な経営者であれば、観客動員が最大の今、エクスパンションに踏み切るはずだ。人気は落ち目になってからでは、思い切った手は打てない。
そもそもNPBには経営者がいない。決断することができない。河野大臣でなくてもいいが、外圧で変革を促すことも一つの手だろう。

ZOZOの若旦那には、本当にその気があるのなら、剛力嬢と一緒に月に行く前に動いてもらいたいものだ。

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