最後にナリーグの投手陣。各部門のリーダーを見ていこう。上位5位まで、*は左投手。



ロイ・ハラデー、クリフ・リー、コール・ハメルズ、ロイ・オズワルトとエース級を4枚も並べ、空前の投手王国を築いたフィラデルフィア・フィリーズ=PHI、前評判にたがわず悠々とペナントレースを勝ち抜いたが、ハラデー、リー、ハメルズは期待通りだったもののオズワルトは9勝に終わった。
今年のハラデーは、数字こそ挙がっているが、昨年よりもやや落ちる印象がある。完封が1つしかなかったし、四球もやや多かった。対照的にクリフ・リーは、6完封と圧倒的な存在感を示した。もともとこの投手は、良いときと悪いときがはっきりしているのだが、今年は良い試合が多かった。ハラデーとチームメイトになって、モチベーションが上がっているのだろう。
ロサンゼルス・ドジャース=LADは不思議なチームである。打では三冠王目前までいったマット・ケンプがいて、投ではハラデー、クリフ・リーを上回る勝ち星をあげたクレイトン・カーショーがいる。それでいて、シーズン中盤に優勝争いを諦めなければならなかったとは。経営陣の私的な内紛が、ここまでチーム成績に影を落としたのだ。カーショーは、四球が減って三振が増え、被安打率もぐっと下がった。ただし、21勝のうち9勝は、チームが消化試合に入った8月以降の数字だ。黒田博樹もそうだが、8月以降に投手陣の数字が向上している。
黒田博樹は、ワイルドピッチがリーグ2位。これはスプリッターがワンバウンドになりやすかったためだ。しかし黒田はこのボールでたくさん空振りを奪っていた。黒田博樹の名は敗戦数くらいしか出てこないが、ベスト10まで出すと、かなりの項目で名前が挙がってくる。超一流ではないにしても、一流の投手の成績をあげた。
アリゾナ・ダイヤモンドバックス=ARIの勝因は、強力な打線に投手陣が追いついたことにある。急成長した投手力の中心にいたのが、イアン・ケネディー。NYY時代は先発投手失格だったが、ARIに拾われてから大化けした。打線の援護も大きいが、ケネディ自身もコントロールが良くなった。かなり安打は打たれるのだが、踏ん張りが利くようになった。
さて、サイヤング賞はカーショー、ハラデー、ケネディ、リーの4人が候補だろう。投球内容ではケネディがやや落ちる。カーショーは下位チームであることが痛い。最終的にはハラデーとリーの争いだろう。個人的には、胸のすくような快投を何度か見せてくれた、リーにサイヤング賞を贈りたいところだ。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓

ロイ・ハラデー、クリフ・リー、コール・ハメルズ、ロイ・オズワルトとエース級を4枚も並べ、空前の投手王国を築いたフィラデルフィア・フィリーズ=PHI、前評判にたがわず悠々とペナントレースを勝ち抜いたが、ハラデー、リー、ハメルズは期待通りだったもののオズワルトは9勝に終わった。
今年のハラデーは、数字こそ挙がっているが、昨年よりもやや落ちる印象がある。完封が1つしかなかったし、四球もやや多かった。対照的にクリフ・リーは、6完封と圧倒的な存在感を示した。もともとこの投手は、良いときと悪いときがはっきりしているのだが、今年は良い試合が多かった。ハラデーとチームメイトになって、モチベーションが上がっているのだろう。
ロサンゼルス・ドジャース=LADは不思議なチームである。打では三冠王目前までいったマット・ケンプがいて、投ではハラデー、クリフ・リーを上回る勝ち星をあげたクレイトン・カーショーがいる。それでいて、シーズン中盤に優勝争いを諦めなければならなかったとは。経営陣の私的な内紛が、ここまでチーム成績に影を落としたのだ。カーショーは、四球が減って三振が増え、被安打率もぐっと下がった。ただし、21勝のうち9勝は、チームが消化試合に入った8月以降の数字だ。黒田博樹もそうだが、8月以降に投手陣の数字が向上している。
黒田博樹は、ワイルドピッチがリーグ2位。これはスプリッターがワンバウンドになりやすかったためだ。しかし黒田はこのボールでたくさん空振りを奪っていた。黒田博樹の名は敗戦数くらいしか出てこないが、ベスト10まで出すと、かなりの項目で名前が挙がってくる。超一流ではないにしても、一流の投手の成績をあげた。
アリゾナ・ダイヤモンドバックス=ARIの勝因は、強力な打線に投手陣が追いついたことにある。急成長した投手力の中心にいたのが、イアン・ケネディー。NYY時代は先発投手失格だったが、ARIに拾われてから大化けした。打線の援護も大きいが、ケネディ自身もコントロールが良くなった。かなり安打は打たれるのだが、踏ん張りが利くようになった。
さて、サイヤング賞はカーショー、ハラデー、ケネディ、リーの4人が候補だろう。投球内容ではケネディがやや落ちる。カーショーは下位チームであることが痛い。最終的にはハラデーとリーの争いだろう。個人的には、胸のすくような快投を何度か見せてくれた、リーにサイヤング賞を贈りたいところだ。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓