早くもMLBはレギュラーシーズンが終了した。毎年、シーズンのおさらいと来シーズンの展望をMLB,NPBの球団ごとにやっているのだが、日米42球団をぜんぶやるとリーグ総括も含めれば100日くらいかかってしまう。たいてい、シーズン開幕に間に合わず少しこぼれてしまっていた。そこで今季は、早々に2011年シーズンレビューを始めたい。
ということで、MLB両リーグの各STATSのリーダー一覧。各部門ベスト5を並べた。まずは打撃編。アリーグ。少し長い表です。*は左打者、#はスイッチヒッター。

AL-BAT Leaders






MLBに「精勤賞」というものがあれば、イチローは今季も受賞したはずだ。アでは全試合出場選手はなく、イチローとデトロイト・タイガース=DETのミゲル・カブレラの161試合がトップだ。
ニューヨーク・ヤンキース=NYYのカーティス・グランダーソンが得点、打点でトップ。MLB的には最も生産性の高い選手ということになろう。
長打に関する指標は、DETのカブレラとトロント・ブルージェイズ=TORのホセ・バウティスタが分け合っている。最多安打=Hはボストン・レッドソックス=BOSのエイドリアン・ゴンザレスがナリーグから移籍一年目で獲得。
注目したいのはBOSのジャコビー・エルズベリーが、試合数=G、得点=R、安打、二塁打=2B、本塁打=HR、盗塁=SB、打率=AVG、長打率、OPS、RCでトップ5に顔を出していること。ダスティン・ペドロイアの弟分みたいな形でデビューしたときは、いいリードオフマンが出てきたと思ったが、今や、屈指のスラッガーだ。NYYのロビンソン・カノー、カーティス・グランダーソンなどもそうだが、どちらかといえば打線ではわき役と思えた選手が、長打の指数を伸ばして堂々たる主軸打者になる例が目立つ。以前にも述べたが、出塁数や足で稼ぐ選手が、大きいのも飛ばすようになったのが今年のアリーグの特徴だ。
盗塁王はオークランド・アスレチックス=OAKのココ・クリスプと、NYYのガードナー。イチローは9個及ばなかった。
松井秀喜が、犠飛でリーグ5位に顔を出している。少しほっとする。BOSのデービッド・オルティーズの復調も目立つ。
ナリーグ絶対の三振王だったボルチモア・オリオールズ=BALのマーク・レイノルズは、期待にたがわず三振王。しかし彼はリーグ4位37本塁打だ。同様にナリーグから移ったアダム・ダンは三振こそ例年通り多かったが、シーズンを通して恐ろしい不調で、.159、11本塁打に終わった。
打撃のSTATSでいえば、MVP候補はDETのミゲル・カブレラとTORのホセ・バウティスタが双璧か。これにNYYのグランダーソン、BOSのエイドリアン・ゴンザレス、ジャコビー・エルズベリーらが続くが、優勝を逸したBOSの選手は印象が悪いだろう。優勝への貢献度を加味すれば、カブレラとグランダーソンの争いではないか。見るたびに太っていくミゲル・カブレラだが大打者への階段を上っている。

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