ナリーグも同様に、今季9月の戦績をもとに、ポストシーズンの予測をしてみよう。
NL-POST-2011







アリーグのBOSと同様、アトランタ・ブレーブス=ATLも、9月は大減速した。投打ともに最低レベル。これでは、セントルイス・カーディナルス=STLの追撃をかわすのは難しかっただろう。
ナリーグの特徴として、すでに優勝圏外になったチームが盛り返して上位を脅かしたことがある。オーナー家族の内紛で低迷したロサンゼルス・ドジャース=LADは、クレイトン・カーショウ、黒田博樹、マット・ケンプらが活躍し、躍進した。もともと実力のあるチームだったのだ。万年下位チームのワシントン・ナショナルズ=WASは、スティーブン・ストラスバーグの復活、強打のマイク・モースの台頭などで勝ち星を稼いだ。
こうしたチームと戦いながら、ATLを追い詰めたSTLは絶好調。DL入りして今年は厳しいかと思われたアルバート・プホルズは9月に.355。FAを控えて元気なところを見せている。捕手のヤディア―・モリーナも打撃好調だ。バークマン、ホリデーと並ぶ打線は脅威だ。また、投手陣ではベテランのカイル・ローシーが好調だ。
アリゾナ・ダイヤモンドバックス=ARI、ミルウォウキ―・ブリュワーズ=MILはSTLに比べると、打線、投手ともにやや見劣りする。ともにポストシーズンの経験が浅く、不確定要素が多い。
シーズンを独走し、9月はNYY同様クルージングだったPHIだが、打線は湿っているものの投手陣は健在だ。常勝チームだけに、経験も豊かだ。戦力以上に経験の力がものを言うのではないか。
PHIとSTLは明日からぶつかるが、この勝者がワールドシリーズに進む可能性が高いのではないだろうか。

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