2日前の記録で恐縮だが、黒田の最終登板について記しておきたい。ポストシーズンに進出したアリゾナ・ダイアモンドバックス=ARIが最後の相手だった。
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相変わらず好調。何度も紹介しているが、この日も球が低めに決まり、内野ゴロが多かった。しかし、ARIは、すぐにはじまるポストシーズンに向けた貴重な実戦の機会であり、消化試合とは思えないしぶとさがあった。
特に、若いベネズエラ人捕手のミゲル・モンテロは黒田の精度の高い投球を実によく見極める。今季がレギュラー1年目だが、長打あり、選球眼あり、今年は盗塁阻止率も40%に乗り、cERAも3点台と、良い捕手に成長した。黒田はこのモンテロに3度の打席で18球を投げた。
安打は5本打たれたが、危なげはなかった。また四球を出す気配もなかった。
やや球数は多かったものの、安定感ある投球で6回101球無失点。しかし味方の援護はなく、勝ち星はつかなかった。今季のロサンゼルス・ドジャース=LADを象徴するような試合。
7月末のフラッグシップディールを拒否する前後の成績の比較。

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7月までも良い成績だったが、8月以降、一層成績は向上している。消化試合での登板でも、黒田は緊張感を途切れさせることなく、シーズンを全うしたのだ。僚友のクレイトン・カーショウが、素晴らしい投球をしていたことも刺激になったと思う。
9月のLADは、17勝9敗とリーグ2位の成績。ERA3.01はフィラデルフィア・フィリーズ=PHIに次いで2位だった。打者ではマット・ケンプも三冠王に迫る好成績。愚かな経営者によってめちゃめちゃにされたチームは、すでに再生モードに入っているようだ。

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