昨日無安打に終わり、200本安打には残り4試合で20本が必要となった。想定される打席数とほぼ同じ。実質的に200本安打は不可能になったといってよいだろう。ただ、190安打はなんとしても達成してほしい。
今季のイチローの各種成績。

ichiro-20110926






1.月別成績。後知恵で言うが、5月に15本、7月に5本の積み上げがあれば今年もかろうじて200本に手が届いた計算だ。特に5月の打率は、NPB、MLBを通しても経験したことのない低さだった。盗塁数が例年になく多かったことを見ても、脚力に極端な衰えが出たとは思えない。
2.打球の飛んだ位置 今季の内野へ飛んだ打球は、346打数40安打の.116、これは今年も含めたイチローの平均内野安打数よりも11本少ない。イチローの場合、内野安打も狙って打っている。バットコントロールが思うようにならず、安打になるところにボールを落とせなかったのかもしれない。
3.打球の種類 例年と大きく異なるのはライナー性の打球の打率が一割も低いこと。これは、打球を芯で捕らえることができず、失速していることを意味するのではないか。バットとボールのコンタクトの精度が落ちているということではないか。
4.右翼の守備面 何度か紹介しているとおり、イチローはアリーグの主要な右翼手の中で、最も守備範囲が狭いというデータが出ている。今年は、緩慢な守備の映像が何度か出た。
何らかの異変がイチローに起こっていたのは間違いないところだ。それは、動体視力や反射神経が、加齢とともに衰えたのかもしれない。モチベーションの問題ではないと思えるが。
考え方を変えればイチローは今年の成績で、一気に荷が軽くなったはずである。10年連続200本安打、打率3割という看板を下ろしたことで、来年は気持ちも新たにリスタートできるのではないか。昨年、成績を落として限界説が流れたニューヨーク・ヤンキース=NYYのデレク・ジーターは今季、見事に復活し、3000本安打達成後も数字を伸ばしている。
契約最終年の来季、イチローは完全にオーバーホールをして、新しい姿を見せてくれるはずだ。気は早いが、新しいシーズンに期待したい。

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