丸の移籍に関するブログに対して、いろいろなコメントをいただいた。最近のネットの研究では、コメントをする人の多くはブログ本体をろくに読まずに、コメントのやり取りだけを読んで、議論に参加していると言われる。そもそも込み入った文章が理解できないレベルの人も多いと言われる。
思い当たる節が多々あるが、改めて、さらに改めて今回の議論を整理したい。

このサイトでは、FA移籍に関するNPB各球団の実績の比較を何度も行ってきた。その中で、巨人が多大な金額を投じて、最も多くの選手を獲得しておきながら、ろくな成功事例がないことを指摘してきた。そのことが知りたければ、読者各位は勝手にバックナンバーを見ていただきたい。
私はアンチ巨人ではある。だとすれば、それは喜ばしいことであるはずだ。金ばかり使って成果が上がらない巨人を嘲笑すればよいはずだ。しかし、そうは思わない。

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私はどこかのファンである以前に「野球史」を尊重し、その振り返りに無上の喜びを覚える者だ。
現役選手を見るときも「キャリアSTATS」で見る。
丸佳浩のキャリアSTATSは、大選手へと成長する期待感を抱かせるに十分だ。安打数でいえば2000本、2500本が望めるだろう。打率もさることながら、すばらしい出塁率を残すだろう。広島史上最高の打者だった山本浩二の成績に迫るだろう。

そんな素晴らしい選手がFA移籍するのなら、その数字を順調に伸ばしていけるような球団に移籍してもらいたい。野球選手には浮き沈みがあるが、端的に言えば「多少不振の年があっても、十分にチャンスが与えられるような」球団に行ってほしい。そう思っている。

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その観点で見て、巨人は一番残念な選択肢なのだ。他球団であれば、大枚はたいて迎え入れた選手は、なんとしても数字を挙げてほしいから、多少ダメでも我慢して使い続ける。もともと素晴らしい選手なのだから、そういう使い方をされれば、復活する可能性は高いのだ。今年の楽天、今江など契約最終年にようやく結果を出した。
しかし巨人は、それまでどれほど素晴らしいキャリアを残した選手でも、1~2年ダメなら平気でデッドストックにしてしまうのだ。

一番惜しかったのは丸の先輩である江藤智だ。江藤は2000年に巨人に移籍したが、2003年に不振に陥ると控え選手になった。この年に小久保裕紀を獲得したこともあり、以後、二度と規定打席に達することはなかった。このために、江藤は2000本安打にも達することなく引退した。

繰り返しになるが陽岱鋼も同じ道を歩んでいる。日本ハム時代の実績から、彼も1500本以上の安打が望める打者だった。台湾生まれ初の2000本安打も夢ではなかった。陽はたった2年、不振だったために、今では「高給取りの控え」になっている。彼も契約満了までよほどのことがない限り、チャンスは巡ってこないだろう。

巨人はポジションが重なっていても平気で選手をとる球団だ。それを「冷徹な補強」だとほめる向きもあるが、経営陣が野球を知らないか、愛情を感じていないからだと思う。

現役選手にとって「時間」は何より大切だ。限られた現役生活で実績を残すためには、出場機会こそが一番重要だ。それを与えられないまま時間が空費されるのは耐え難いことだ。

他球団ならサンクコストにしたくないという意識が働いてFA選手を活用しようとするが、巨人は「元を取らない」内にあとからあとから選手を補強する。そのために、優秀な選手を平気で「高給取りの控え」にしてしまうのだ。

端的に言えば、私は、丸が「選手を全然大事にしない」球団を選んだことを残念だと言っているのだ。

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