讀賣新聞
日本陸上競技連盟が2016年4月から、「鉄分が内臓に蓄積し体に悪影響がある」として使わないよう警告している貧血治療用の鉄剤注射を、高校駅伝の一部強豪校が警告後も使っていたことが関係者への取材でわかった。これらの高校は使用をやめたというが、陸連は他でも使われている可能性があるとして、陸連主催の全国高校駅伝大会(23日)で改めて警告し、来年の同大会からは出場選手に血液検査結果の報告を義務付ける方針
陸上選手などアスリートは、鉄欠乏性貧血になりやすい。女性が多いが、競技に影響が出るので、指導者は試合の前などに鉄分注射を打つことがあるという。これによって一時的に記録が伸びることがある。指導者の中には、それを目的に、健康な選手にも注射をさせることがあるという。

しかし鉄分注射によって必要量以上の鉄分が体内に入ると、鉄が肝臓、心臓、膵臓、甲状腺、内分
泌臓器や中枢神経などに沈着し、機能障害を起こすことがある。また長期にわたる健康障害が残る可能性もある。
本来、鉄分注射は重症の貧血患者や、経口での鉄分補給ができない場合に限るものなのだ。

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この問題が深刻なのは、陸連によって鉄分注射の危険性が通達されたのちも、一部の強豪校で指導者が選手に鉄分注射をさせていたことだ。
中には義務付けられている事前の血液検査も行わずに注射した例もあったという。

陸連は通達で
「体調不良とかパフォーマンスが思い通りでない、といった理由で、鉄剤注射を受けることはもってのほかです。」

と書いているが、それを無視して注射をさせていたということだ。一種のドーピングである。

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今の日本スポーツ界の病理は深い。指導者たちは、選手の健康よりも、ルールを順守することよりも、目先の勝利を求めているのだ。
そして、そういう指導者はアスリートの健康管理について、全く無知なのだ。こんな野蛮人がオリンピックを目指して、選手を焚きつけているのだ。

実業団野球の話を聞いていると、実業団に入社してからトミー・ジョン手術を受けた選手に対し、「いつから投げられるか、3か月後に試合を入れていいか」と聞いた監督がいたという。
実際にも半年程度でマウンドに上がっている投手もいるという。
こうした指導者も、医療の知識はほとんどない上に、目の前の勝利しか求めていないということになるだろう。

これはある種のモラルハザードだと言えよう。本来のスポーツの意義が閑却せられ、指導者個人、競技団体の業績だけが目的になっている。

こうした指導者をスポーツの現場から引き離さない限り、何個メダルをとろうとも、日本はスポーツ後進国だということになるだろう。

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