東スポ
「これだけ個人情報が守られる時代に、なぜ野球選手は明かさないといけないのか。選手を辞めて改めて『おかしいな』と思いますよ」
元プロ野球選手の述懐だそうである。
「自分が明かさなくても球団側が公にすることもある。仮に自分の給料が会社から周囲に暴露されたら一般の人だって嫌ですよね。それと同じことだと思うんですが…」

残念なコメントだと思う。プロ野球選手を「一般の人」だと思っているのだ。意識が低いとしか言いようがない。

彼らはプロアスリートであり、セレブである。一般人とは異なる待遇を受け、尊敬も集めている。年俸は、それを端的に表す指標であり、何億円という年俸は、彼らのステイタスを表している。

年俸が公表されると寄付を募る人がやってきて困るというが、そういうステイタスにある人は、率先して慈善活動や寄附を行うべきものだ。そしてそれを公表すべきだ。
大金が入ったからと言っていい車を買ったり豪遊したりする選手は、自分が高い年俸をもらっている意味を知らないのだ。清原和博は「ええ女を抱いて、ええ酒を飲むために野球をやっているのや」と言ったが、その末路は世間の知る通りだ。

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プロ野球がナショナルパスタイムと言われ、選手や球団が圧倒的なステイタスにあるのも、端的に言えば、一般人が一生かかっても稼げないような年俸によるのだ。年俸は選手の成績以上に「プロ野球のすごさ」を表しているのだ。
日本でも、カルロス・ゴーンのように巨額の報酬を得ている経営者はいるが、プロ野球の親会社で野球選手と同じくらいの報酬を得ているのはオーナー経営者だけだ。社長、取締役と肩書が就ても雇われ経営者で、プロ野球のレギュラー選手と同じくらい貰っている人はほとんどいない。

もちろん高額所得者は犯罪リスクにさらされる。そのことがあって国税庁は「長者番付」を発表しなくなった。セキュリティ面はしっかりしなくてはならないが、プロ野球選手の年俸を公表するのは、プロ野球のステイタスを世間に知らしめるために大いに意味があるのだ。

今は、「推定」という形で報じられている選手の年俸は、実際よりも少ないことが多い。選手が過少に言いたがるし、球団もそれに協力することが多い。楽天に移籍した浅村の年俸は「4年20億」ではなく最大で「4年36億前後」だったという。年俸5億と報じられた金子千尋も6億だったという。そういう過少申告はせこい話だと思う。

もちろんアメリカと日本の「セレブ」をめぐる状況の違いはある。アメリカではMLBのスター選手は尊敬を集め、プライベートを守るべくメディアも一般人も配慮する。
道を歩けばメディアに追いかけられ「サインくれ」と言われる日本とは大きく違っている。松井秀喜や松坂大輔などが引退してもアメリカに居を構えるのは、そのためだと言われている。

そういう部分はあるが、プロ野球選手は「年俸を公表したくない」というのではなく「年俸に見合った行動をする」という認識を持ってほしい。億の単位の報酬を得る選手は「野球馬鹿」であってはならないのだ。

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東京球場・シーズン最多本塁打打者/1962~1972


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