今オフの補強でソフトバンクが連敗していることが話題になっている。球団の体質が忌避されたのではないかともいわれているが、私は単に「後出しじゃんけん」に負けたのではないかと思っている。



浅村栄斗のFA移籍では、所属する西武とソフトバンク、楽天の勝負となった。西武は4年20億が精いっぱい。ソフトバンクは4年28億、楽天は当初25億前後と報じられていたが、実際には35億近い大型契約を提示したという。
私はソフトバンクの提示金額を知った楽天が、それを上回る金額を提示したのだと思う。イニエスタをとった三木谷オーナーからしてみれば、10億円程度を上積みするのはわけもないことだろう。先に手の内を明かしたソフトバンクが馬鹿を見た形だ。

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西勇輝のFA移籍も阪神に交渉権を奪われた。これは金額は出ていないが、ソフトバンクを上回る金額を阪神が提示したのだろう。昨年、10年ぶりに最下位になった阪神は、なんとしてもV字回復をしなければならない。なりふりかまわぬ補強に、日本一ソフトバンクは負けたのではないか。

ソフトバンクの経営体質は12球団でも屈指だ。選手の待遇も素晴らしい。選手層も厚いし、依然として強いチームだとは思うが、いろいろな意味で曲がり角には来ている。
ファームから上がってくる有望選手も、千賀滉大、上林誠知、甲斐拓也あたりで一息ついた感がある。有望な選手はあまりいない。
一方で、松田宣浩、内川聖一らの衰えが目につき始めた。だから補強に動いたのだが、フロントの必死さ加減で他球団に負けたのではないか。
もう一つ気になるのは、昨年、デスパイネのリザーブでとって、予想以上の活躍をしたグラシアルが、自由契約になったことだ。メジャーからオファーがあったのかもしれないし、他球団が注目しているのかもしれない。デスパイネは太りすぎで、もう多くを望めない。外国人打者の補強も行き詰っている感がある。

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すこしゆとりがありすぎたように思う。補強なしでもソフトバンクはCSにかかるくらいの実力は有しているが、ここまで大きな投資をして冴えないのはゆゆしきことではあろう。

ここからどんな補強をするか。ストーブにどんな新しい薪をくべる気なのか、注目したい。

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東京球場・シーズン最多本塁打打者/1962~1972

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