スポニチの飯塚荒太記者がこんな記事を書いた

「メジャー予備軍」は17年WBCの主力メンバー 防ぎようのない日本プロ野球界の空洞化
現場にずっとおりながら、いったい何を見ているのかと言わざるを得ない。

2001年以降のNPB選手のMLB移籍

Japanese-MLB


1995年の野茂英雄のMLB移籍以来、NPBからMLBへの投手の流出が続いた。2001年、イチローが野手として初めて移籍し、センセーショナルな活躍をすると、野手もMLBを志向するようになった。

しかし野手でMLBで成功したと言えるのはイチロー以後では辛うじて松井秀喜だけ。NPBを代表する錚々たる顔ぶれがMLBに挑戦しながら、この2人を除く全員がMLBからNPBに舞い戻ってきている。
NPB出身野手はMLBでは長打力が激減する。その上に内野手は、MLBの守備のレベルについていけず、守備失格の烙印を押されるのがほとんどだった。田中賢介などは日本ハム時代は守備の要と言われたが、MLBでは外野に回されるありさまだった。また中島宏之(現裕之)はMLBに昇格できなかった。

投手陣も、成功と言える成績を上げたのは21世紀以降では、先発では黒田博樹、田中将大、前田健太など。松坂大輔、ダルビッシュ有や岩隈久志は一時期活躍したものの故障に泣いた。救援では岡島秀樹、上原浩治、田澤純一らが活躍したが、NPBでは素晴らしい活躍をしたセットアッパーでも箸にも棒にもかからなかった投手もいた。

MLBは、すでにNPBの選手の能力を見切っている。野手についてはMLBの側から獲得に動く選手はいないだろう。菊池涼介だけでなく、MLB挑戦を表明した筒香嘉智や、現在のNPBトップクラスの打者と言える柳田悠岐、山田哲人、秋山翔吾であっても、MLBから食指を伸ばすことはないだろう。彼らはMLBに来れば長打力が激減する。長打力が並み以下の野手は、獲得する意味がないからだ。

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投手でもMLBはほんの一握りの投手以外は全く興味がない。

MLBではイチローや大谷翔平はNPBでも「例外中の例外」で、あとは大したことはないと思っている。しかも高校野球で馬鹿な使われ方をした日本人投手は、例外なく故障持ちだ。菊池雄星の移籍先がなかなか決まらないのもそういう認識があるからだ。

「メジャー予備軍」は筒香ら3選手だけではない。菅野やヤクルト・山田哲、楽天・則本昂。この3人も17年のWBCメンバーである。今秋の日米野球で活躍したソフトバンク・柳田も可能性があり、東京五輪後にはメジャー流出が止まらなくなるだろう。「夢」には勝てない。入れ替わるような新しいスターの出現。それを待ち望むしかない。

寝言もいい加減にすべきだろう。空洞化しているのはこの記者の頭の中だ。
MLBが刮目するような選手を生み出さないと、NPBは世界の時流から取り残され。何より日本の野球少年が、NPBに見切りをつけるだろう。


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