サンスポ
子どもの質問に対して「僕が日本でやることはないと思います。ないです」
イチローは、すでに経済的には一生安泰である。イチローの生涯年俸。1ドル=110円

Ichiro-M


MLBのスター選手としては突出しているわけではないし、単年度では田中将大やダルビッシュ有よりも少ないが、日米通算200億円余の生涯年俸は立派な企業の年商に匹敵する。

イチローは2009年から5年90億ドルの契約をマリナーズと結んでいるが、その一部は分割扱いとなり、イチローが引退後、支払われるという。その額は年100万ドルを超えているといわれる。60歳からはMLBの年金もある。
今のイチローは、どれだけ金を積まれてもなびかないだろう。

経済的な理由だけでNPBへの復帰を拒絶しているわけではないだろう。イチローは一度も口にしていないが、NPBとMLBの差を痛感している。ある意味でNPBに幻滅してMLBに移籍したとも言えるのではないか。

実力本位と言いつつも、人脈や学閥、チーム閥がモノをいう世界。球団も機構も、そして多くの選手も「進化」ではなく「現状維持」を選択している世界。将来のことを真剣に考えていない世界。抵抗勢力が幅を利かす世界。

毎年のように何かが変わり、常に野球そのものが変化しているMLBでは、選手の地位は常に不安定だし、競争に敗れれば消え去るのみではあるが、MLBは本当の意味での「実力本位」の世界であり、実力のあるものが上に来る世界だ。
その正直さ、真摯さにイチローは惹かれたのではないか。もちろん、イチローは成功者であり、十分なステイタスを得たからこそこういう考えに至ったのだ。多くの日本人選手は競争に敗れ、しっぽを巻いて帰ってきている。

しかし野茂英雄、松井秀喜、長谷川滋利らもNPBには復帰していない。彼らもNPBとMLBの決定的な差を知っているのだろう。

願わくば、こうした日本人MLB選手が日本野球改革の担い手になってくれることを。

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