今朝の新潟日報
日本高野連、今春導入には否定的 新潟県高野連の球数制限
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日本高野連は9日、大阪市内で業務運営委員会を開き、新潟県高野連が春季新潟大会での導入を決めた投手の球数制限について意見交換し、選手の健康を守る趣旨は尊重しつつ、手続きの問題などから今春の導入には否定的な意見が複数の参加者から挙がった。今後、技術・振興委員会などで討議し、2月20日の理事会で結論を出す。
 日本高野連の竹中雅彦事務局長は委員会後、「やろうとしていることは正しい。将来、絶対に踏み込んでいかないといけない話」としながらも、連絡なしに発表したことなどを問題視。「『特例で認めます』ということにはならないんじゃないか」との見解を示し「データを集めて、全国一斉にというのが本来あるべき姿ではないか、という意見が多かった」と話した。
 日本高野連は7日に新潟県高野連の杵鞭義孝専務理事から経緯などを聞いた。球数制限について明記されていない「高校野球特別規則」の解釈について両者の意見が食い違ったという。


要するに「わしらに何の断りもなく、勝手なことをしやがって」という不快感を示したということだろう。
「データを集めて、全国一斉に」というが、甲子園ドクターをはじめ、多くの医療関係者から高校野球の健康被害の事例は、たくさん提出されている。しかも10年以上前から。高野連はこうした情報を把握しながら、動いてこなかったのだ。

「球数制限」に否定的な理由は「選手数の多い私学が公立よりも有利になる」というのが代表的だが、球数制限をしていない現状でも、格差は大きく広がっている。それに、解決策はないわけではない。

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高野連は「改革を急ぐと、組織に不協和音が出る。関係者の意見を十分に聞いて、ゆっくり改革を進めたい」という考えだ。その間にも、高校球児、野球少年の健康被害は増え続けるが、端的に言えば「たかが選手の健康よりも、高野連ボスのメンツのほうが大事」ということだ。

改革は、「やるか」「やらないか」だ。「やる」のなら可及的速やかに、徹底的に行わなければならない。特に野球界は今、危機的状況にあるのだ。
古い指導者、抵抗勢力の顔を立てているうちに、野球はマイナースポーツになってしまう。

野球や選手よりも「自分が大好き、自分が大事」で、危機感のない指導者は野球界には必要ない。袂を分かってでも改革を進める時だ。

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広島総合・広島市民・マツダS・シーズン最多本塁打打者/1950~1986、2007~2018

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