4年前、「巨人軍の巨人馬場正平」の取材で、何人かの巨人軍OB選手に取材をした。
もう70歳を超えたOBが中心だったが、今も旧多摩川球場に近い武蔵小杉周辺に住む人が多かったので、この駅で待ち合わすことが多かった。
「午後3時でお願いします」と約束をする。
そういうときは、私は15分ほど前に行くようにしていたが、驚くべきことに、必ず先に来ていた。
彼らは「いや、私たちは30分前集合が身に沁みついているので」と言った。
その中の一人、小松俊広さんは、神保町の「昭和20年代野球倶楽部」でも話してもらったが、このときも「専修大学前の交差点で午後6時半」と言っていたのに、6時前には来ていた。巨人関係の人に会うのは大変だと思った。

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キャンプなどでフリーランスの立場で取材するときは、巨人は難物だ。なかなかパスをくれないが、一度取材申請をすると、以後、きちっと約束を守ってくれる。これも巨人だけだ。
こういう「巨人品質」というのは、メディアの人はいろいろ経験しているのだろう。

日刊スポーツ

巨人陽岱鋼外野手(31)が11日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行った。丸と練習前にロッカー室で加入後初対面(中略)、陽は丸に
集合時間の30分前行動を心がける“ジャイアンツタイム”をはじめ、巨人ならではのしきたりへ慣れることが大事とし「ジャイアンツは歴史ある球団。ユニホームを着てプレーすることはみんなの憧れですし、責任感がある。(移籍後は)全部が大変だと思う」


確かに大変だろうし、そういうところからプレッシャーがかかるのだろう。

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「30分前行動」というのは、おそらく戦前の軍隊から来ていると思う。上意下達の鉄の規律、滅私奉公などの「軍隊の習性」が、戦前から一貫した経営体制が続く巨人に残っているのだろう。

そうした規律の裏側で「野球賭博」などの腐敗が進行していたのも戦前の軍部によく似ている。

こういう旧弊な「企業文化」と、柔軟性、自由度が求められる今のビジネスの世界とはおそらく相いれない。そもそも読売巨人軍には「マーケティング部門」というのはなくて、「ビジネス」という発想はないのだが、巨人というチームがなかなか変わらないのは、今や「伝統文化」と化した「巨人軍らしさ」に起因しているのだと思った。


1981年角三男、全登板成績【ストッパーで日本一に貢献、最優秀救援投手も獲得】

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