時事通信
プロ・アマ合同の日本野球規則委員会が11日、東京都内で開かれ、イニング間の準備投球に関する項目のうち、「最多8球または1分以内」の条件を削除することが決まった。今季から実施されるが運用は各連盟に委ね、プロ野球はこれまで通りに最多5球とする。
社会人と大学はベンチ前でのキャッチボールを禁止し、マウンドでの投球練習だけとする方向。高校は日本高校野球連盟などで今後検討する。
この問題のポイントは、後段の「ベンチ前でのキャッチボール」だろう。
日本のプロ、アマの試合では、味方の攻撃が2死になると投手がベンチから出て、捕手や控え選手とキャッチボールをする。これは、他の国では見られない。

小さいころから、ずっとこの光景を見てきたが。私はいつも釈然としなかった。試合が行われているエリア内で、競技に関係のないボールが飛び交っているのはいいのか?

審判は試合中にインフィールド内にボールが転がれば試合を中断してこれを排除する。ファウルグランドにボールが転がったときもスタッフを使ってすぐに排除する。プレーにかかわるボールは常に1個だけで、他のボールは試合中、存在してはいけないからだ。

しかしベンチ前で、投手がボールを投げるのは禁止されていない。もし、飛球や送球が準備投球をしている投手のほうに飛んで、ボール同士がぶつかってどちらがインプレーのボールか区別がつかなくなったらどうするのだろう。
選手は試合に集中しているから、そういうことは起こらないというかもしれないが、そういうリスクはわずかながらも存在する。あいまいなことになっているなと思った。

他の競技、例えばサッカーで交代出場が予定されている選手が試合中に、ピッチの前でボールを使ってドリブルやパスの練習をするなんて、ありえないだろう。

日本の野球界ではこうした光景がふつうに見られるが、アメリカではありえない。試合が始まれば、試合に出ていない投手はブルペン以外では投球練習はできないし、試合に出場する投手はマウンド以外では練習投球はできない。

NPBからMLBに行く投手は、このルールの違いに常に悩まされている。スプリングトレーニングなどで、いつもの調子でベンチ前でキャッチボールをしようとして注意されることもしばしばだ。松坂大輔などは、このために調子を狂わされたという。
しかし、競技としての妥当性を考えれば、アメリカのやり方のほうが正しいのは間違いない。

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遅ればせながらアマ球界は、日本の古くからの慣習を見直そうとしている。ベンチ前で準備投球ができない代わりに、マウンドでの投球練習の球数制限をやめようということだ。

NPBも、高校野球もこの流れに沿うべきだろう。試合中にグラウンドに2個のボールが存在するのは球技として異常である。

マウンドでの投球練習を短くするのは試合のスピードアップのためには重要だが、時間短縮の方法はほかにもある。

キャンプ直前でのルール改定はプロにとって困るだろうが、来年度からアマと同じようにすべきだ。当然、高校野球もそうすべきだろう。何事も「伝統」だの「歴史」だのと言って変えない石頭集団だが、理にかなっていることはさっさと取り入れるべきだ。


1981年角三男、全登板成績【ストッパーで日本一に貢献、最優秀救援投手も獲得】

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