昨日はまた筒香嘉智が出席する会合に行った。出身地の橋本市のアドバイザーに就任した記念のイベントだ。
さすがに何度も顔を合わせているから、面識ができて筒香ともしばらく話した。人の目をしっかり見て、礼儀正しく話をする。よくできた若者だと思った。
彼は、イベントでメッセージを発信した。その中身は他のメディアに紹介するが、この間の堺ビッグボーイズのイベントの時よりもさらに具体的で、わかりやすいものだった。

感心したのは、ゲストで来たにも関わらず、子供たちが体を動かすイベントでは、筒香自身が用具を運び、準備をしたことだ。誰かに指示されることなく、次にやるべきことが分かって、そのために体が動いていた。
野球選手の中には、一般の人や報道陣の前ではふんぞり返って、人を見下したような態度をとる人もいるが、ものすごく気が回る人もいる。一流選手はだいたい「気が回る派」ではあるが、筒香の場合、その中でも上質の部類だと思えた。

そして筒香は、心底子供好きだ。これまで、何度も子供と戯れる筒香を見てきたが、昨日の筒香も子供の運動を介添えしたり、こまめに声をかけたりしていた。

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会場には親もたくさん来ていた。子供たちや関係者の中でもひときわ目立つ偉丈夫の筒香が、黙々と用具を運び、細やかに気配りをしているのを見て、いっぺんで筒香ファンになったことと思う。
スターのオーラを見せてファンをひれ伏させるようなスターもいるが、こういう形でファンを作る選手もいるのだ。

このイベントは、橋本市で野球教室を開いている筒香の兄が取り仕切った。筒香は準備体操を重要視している。
筒香が実際にやっているブリッジを中心とした体操を、子供たちも体験したが、筒香の兄は
「この体操、筒香選手も最初は全然できなかったんです。でも毎日やっているうちに出いるようになりました。大事なのは、できなくてもやってみる姿勢です」といった。

筒香嘉智も「みなさん、練習ではどんどん失敗してください。失敗を続けるうちに、いつの間にかできるようになります。それが大事なんです」
といった。

和歌山でも「野球離れ」は著しい。昨日のイベントでも「プロ野球は年間何試合しますか?」という質問に正答する人が誰もいなかった。

こういう野球選手、筒香以外にもいると思う。野球選手がこういう形で子供たちや父母と接触すれば、野球ファンはまた増えてくると思う。


1981年角三男、全登板成績【ストッパーで日本一に貢献、最優秀救援投手も獲得】

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