今年56歳になるエドガーが、ついに栄誉を勝ち取った。
イチローがMLBに挑戦した当時のマリナーズの顔であり、41歳になる2004年まで4シーズンチームメイトだった。

キャリアSTATS
EM


フランチャイズプレイヤー。もとは三塁手だったが、守備は得意ではなくバット一本で出世した。

ケン・グリフィJr、アレックス・ロドリゲスなどチームからはスター選手が育っていったが、エドガーは目立たないもののずっと堅実な成績を上げていた。

3割が10回、首位打者が2回。中距離打者ではあったが、成績に波が少なく、安定感があった。体は大きくないがバットのふりはシャープだった。

今、数字を振り返ってみると、通算打率は.311で、イチローを上回っている。イチローは2012年を最後に7年間3割を打っていないから下がりに下がったのだ。

DHとして1403試合に出場。今、最優秀指名打者賞を「エドガー・マルティネス賞」と呼ぶようになっている。

MLB最高の指名打者であるエドガーが、ここまで殿堂入りが遅れたのは皮肉にも「指名打者だったから」だろう。
WARなどの指標が重視されるようになり、選手の「総合力」の詳細な評価がされるようになって「守備」部門での評価が全くないエドガーは、偉大な選手とはみなされなくなった。

しかし打つだけのDHは、それなりに難しいポジションで、適性が必要だ。エドガー・マルチネスの殿堂入りで、DHというポジションは野球史に正式に認知されたといってよいのではないか。


1981年角三男、全登板成績【ストッパーで日本一に貢献、最優秀救援投手も獲得】

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