昨日の高知新聞の朝刊から
高知商業野球部員が同校のダンス部員の有料発表会に出演したことを、日本高野連が問題視していることについて、尾崎正直高知県知事は23日の記者会見で「実質的な営利目的ではないと思われる。寛容な対応をお願いしたい」との考えを明らかにした

尾崎知事は「(ダンス同好会が)甲子園で応援してくれたことの恩返しで、今回は友情出演の側面が強かったと聞く。層であるなら寛容な処分をお願いしたい」と語った。

高知県知事まで乗り出す騒ぎになったが、知事は至極真っ当な判断をしたと言える。

IMG_0273


今日は筒香嘉智の外国人記者クラブの会見に出たので、メディアの人と少し話したが「おとがめなしでいくんじゃないか」という声も聞こえた。
ここまで話が大きくなって、かつ県知事まで口をはさんで、日本高野連が我を通してペナルティを課すことは考えられないだろう。

折しも、今日はセンバツ出場校の発表があった。高知商は候補には残っていたが選ばれなかった。秋季大会の成績などからして「無理だろう」という観測がもっぱらだったから、ここに「ダンス同好会」の問題が影響しているとは考えにくい。もし選出されていれば「部長だけは甲子園に行けないのか」みたいな騒ぎになったことだろう。

ただ、日本的な組織の問題として、部長が「世間を騒がせた責任をとって」野球部を外れるという観測も出ている。
NGTの女の子が被害者なのにもかかわらず謝罪会見をしたのは、いかにも日本的で、陰湿だと話題になったが、今回も似たような展開が予想される。

そもそも、この問題を日本高野連に言いつけたのは、高知県高野連だ。無用な澤費を引き起こしたのは高知商部長ではなく、高知県高野連の方だ。謝罪するなら、そっちのはずだと思う。

「悪いことをした」わけではないのに、「とりあえず謝る」というおかしな風潮は、日本社会の腐った一面を象徴している。真実を解明するとか、黒白をはっきりさせるとかよりも、穏便に済まそうとする。日本はこういうことをしているから、どんどんダメになっていくと思う。

しかし今から騒いでも仕方がないので、2月1日の日本高野連の決定を待つこととしよう。


1981年角三男、全登板成績【ストッパーで日本一に貢献、最優秀救援投手も獲得】

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!