地味な投手だった。いつの間にか勝っている印象だった。
名門スタンフォード大出。超エリートだが、MLBには96人も輩出している。1990年ドラフト1巡目(全体20番目)でオリオールズに。同期のいの一番はチッパー・ジョーンズだった。

キャリアSTATS

Mussina


レベルはずば抜けていたのだろう。いきなりAAのハガースタウンで投げ始め、翌年にはメジャーに昇格。
さらに3年目の92年に規定投球回数に達し、2006年まで15年連続で、規定投球回数をクリアした。
キャリアを通じてほとんど故障しなかったのだ。

95マイル前後の速球に加え、いくつかの変化球も投げたが、ムッシーナと言えばナックル・カーブ。打たせて取る投球ができた。
投球動作はコンパクトでダイナミックさはなかった。これはすぐに守備の態勢に移れるようにするためだったと言われるが、守備は抜群で、7回ゴールドグラブを受賞している。

オリオールズ時代はエースとして人気があったが、ヤンキースに移籍後はオールスターに選ばれず。黙々とイニングを消化する地味な投手だった。

最終年に20勝を挙げて引退したのはサンディ・コーファックス以来。

270勝は殿堂入りすべき数字ではあるが、ちょっと時間がかかった感じだ。


1972・73年榎本直樹、全登板成績【チーム2位の先発数で、規定超えを果たす】


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