日本外国特派員協会なんて、一生関係ないだろうと思っていたが、行くことになった。取材の予約をしようと電話したら、いきなり英語だったのでちょっと焦った。

演台に対してテーブルが垂直に並んでいる。よくテレビで見た記者会見場だ。前の方は日本外国特派員協会(fccj)会員が優先的に座り、私たちのようなその他大勢は後ろだ。と言っても見えない、聞こえないということはない。

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筒香を真ん中に、向かって右手にモデレーターのダン・スローン氏、左手に通訳の女性が座った。このスローンという人は野球ファンらしくて、MLBに行けばDHがいいとか、DeNAは20年間優勝していないが、今年はどうか、とか筒香に聞いていた。

すでにTHE PAGEがyoutubeで会見の様子をすべてアップしているが、私は全文を書き起こして、フルカウントで今日から公開する

私が筒香の取材をするのは、今月に入って3回目だ。メッセージそのものは同様のものだったが、今の日本のスポーツ、野球の現状を、トップ選手が外国人記者に直接語り掛けたことに大きな意味があっただろう。
「日本のスポーツはこんなにひどいんだ」と思ったことだろう。日本は外圧に弱いので、外国人記者が書くことで、変化を促す可能性はあるだろう。

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質問の時間が30分ほどあったが、日本のメディアのように「子どもたちにひとこと」とか「あなたにとって野球とは」みたいなあほな質問はなかった。質問だけを並べると

―自分自身の子どもの頃を振り返って、今と比べるとどう違っているか?

―以前、日本でも「球数制限」の話があったが実現しなかった。それはどれくらい難しいと思うか

―野球、スポーツに熱心な親、指導者であればあるほど問題ある行動をすると思うが、そういうスポーツを支えている層のバランスをどう考えているか。

―MLBに行くと表明しているが、大きなチーム、小さなチーム、大きな町、小さな町があるがその辺はどう考えているか。

―母親は子供にすごい影響を与えるが、母親に話を聞くとこれはスポーツではなく武道のようではないかいう意見もある。また夏休みにずっと練習に行かなければならないとか、子どもたちと指導者のために100人分のお昼ご飯をつくらなければならない、という話を聞いたが、筒香さん自身、母親のおかれている現状を知っているか。

―メジャーリーグに行ったときにどういうアピールをしたいか。時として日本人はアピールができずに逆効果になることがある。田中将大選手などもそういうことがあったが

―筒香選手が野球界の問題について考えるきっかけになったのは何か

―筒香選手はWBCで球数制限を経験したが、違和感はなかったのか

―今のコーチ陣は、「巨人の星」など「スポ根」アニメやドラマを見て育ってきているので、それが焼き付いているのではないかと思うが、現状とはどういう関係があると思うか。またドミニカ共和国では「スポ根」のようなものはあったか?

―プロ野球の世界は「お金」がからんでいるが、それが日本の野球の現状につながっているのか、それとも日本の文化の問題か

―野球人口が減っているが子どもたちに野球に興味を持たせる方法を思いついているか?

―指導者の凝り固まった考えをただしていくのは難しいと思うが、例えばライセンスの問題など、筒香さんのお考えを聞かせてほしい

―筒香選手は横浜DeNAベイスターズのキャプテンだが、リーグ優勝の行方はどうなるか?DeNAは20年間優勝していないが、今年はどうなるか。


最期の質問はダン・スローンさんである。日本人記者の質問もあったが、日本の記者会見よりもはるかに具体的で鋭い。通訳が入るので、やや時間がかかるが、何とかいい言葉を引っ張り出そうとしている。
自身のMLB挑戦の質問は、筒香は上手くスルーしていた。

最後に氏原英明さんが手を挙げたのだが、その前で打ち切られた。何を聞くつもりだったのだろうか。

昨日はセンバツの発表があったために、筒香の会見の露出はそれほど大きくなかった。残念なことだが、こういう形で何度も言い続けなければならない。同調する人は多い。筒香一人ではなく、何人もの野球人がしっかり声を挙げてほしいと思う。

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