少し旧聞だが、横浜商大佐々木正雄監督の勇退に際する記事が、関係者で話題になっている。

以下、スポーツ紙の記事から

1月20日に行われた勇退の集いにはプロ、アマの関係者が集まったが、
阪神の山﨑憲晴は
「はたかれ、蹴られ、土に埋められた。そのたびに見返してやろうと思った」と話した。
山崎は2009年まで横浜商大にいた。10年前まで佐々木監督は選手を
「はたき、蹴り、土に埋めていた」ことになる。

日本学生野球協会の内藤正幸事務局長は、暴力をふるう佐々木監督に
「パワハラ問題などが起きているスポーツ界、冗談ですが佐々木監督のことはちょっと心配でした」
と語った。

さらに巨人の原辰徳監督は、
「我々の世代では愛のむちという言葉があった。もし私が横浜商大に進んでいたら、どれだけ頭を撫でられ、お尻を触られていたことだろうか」

IMG_9814


この記事からは、プロやアマの上層部にいる人たちの、暴力やパワハラに対する意識が見て取れる。
今の暴力、パワハラ廃絶の動きは、次代の趨勢として仕方がないとは思っているが、彼らの本心では全く悪いこととは思っていないのだ。

とりわけ学生野球協会の内藤事務局長は、そうした暴力沙汰を取り締まる役職にありながら、この指導者の暴力を看過してきたのだ。
こういう人が野球の中枢にいる限り、野球の改革など進むはずもない。

もう一つ言えば、この記事をアップしたメディアもメディアである。私は昨日、一般紙の野球記者と長々話し込んでいたが、彼によればスポーツ紙の記者は「何も考えていない」とのことだ。私もそう思う。
スポーツ紙の記者は、今、野球界、スポーツ界で何が起こっているかを全く知らない。担当する球団の選手が、何を食べたとか、誰と仲がいいかとか、どうでもいいことはよく知っているが、自分たちが活かされている世界がどうなっているかには、何の興味もない。

だからスポーツ紙の総発行部数が10年前の493万部から308万部へと激減し、このスピードが止まらなければ10年後にはなくなってしまうことも知らない。あるスポーツ紙記者は「まさか、冗談でしょ」といった。

こういう状況を「腐っている」というのだろう。腐った部分を取り除かないと、野球界の明日はないだろう。


1972・73年榎本直樹、全登板成績【チーム2位の先発数で、規定超えを果たす】

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!