いや、というほど春季キャンプを見ているが、毎年、現地についてから「ああすりゃよかった」「こうすりゃよかった」と思ってしまう。宮崎キャンプは、そろそろ中盤だが、一応書き付けておく。

①早朝に行く必要はない

選手が目の前で動いているのを見るだけで幸せ、という人はそれでもいいが、「野球と野球周辺」を楽しみたいと思っているのなら、10時ころにキャンプ地に行くのは時間の無駄だろう。
宮崎は東京や大阪より少しだけ温暖な程度だ。朝は寒い。だから選手は入念にウォームアップをする。11時までは選手は一塊で、アップ着姿で、走ったり柔軟をしたりしている。そういうのを見るのも楽しいかもしれないが、そればっかり見ているうちに飽きてくる。

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②行くなら11時。

11時になるころに、ようやく選手はユニフォーム姿でベースランニングをして、キャッチボールやペッパーなどを始める。野球らしくなってくるのだ。
ペッパーはなかなか興味深い。高校野球などとは段違いだ。簡単そうにボールを打ち返しているが、よく見ればすごいことだ。

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③投内連携、シートノックは11時半ころから

そのあと、野手組は守備位置に散らばる。捕手と内野手、そして指名された投手での投内連携や、シートノックなどが始まる。各ポジションにつく選手を見ると、今期の布陣がわかる。昨日の広島は、堂林が三塁を守っていた。3日の西武は二塁に外崎がいた。同じポジションを複数の選手が守るが、ノックでは守備のうまさがはっきりわかる。若手はきびきび守るが、ベテランはリラックスしてゆったり守っている。
この時期、外野では外野ノックが始まる。
次に、外野も守ってのシートノック。外野からの中継プレーはキャンプ屈指の見ものだ。肩の強さは天賦のものだと思うが、その差がはっきりとわかる。

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④ブルペンは昼前

もっと早くにブルペン入りすることもあるが、大体この時間だ。ブルペンをしっかり見ることができるのは、宮崎県では西武とソフトバンク、オリックス。巨人と広島はちらっとしか見ることができない。
投手は同じくらいの力量の投手がグループで投げるから、うまくけば「エース級の競演」を堪能することもできる。ブルペン捕手が受けることが多いが、たまには正捕手も受ける。そういうときはキャッチングの違いにも注目したい。小林誠司は素晴らしい。

⑤昼からは打撃練習

これはなかなか面白いのだが、写真を撮るには向かない。ゲージが引き回され、何重ものネットが張めぐらされるので、よく見えないのだ。しかし、主力打者の打撃のすごさをはっきり知ることができる。

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⑥サブグラウンドでは特守

内野手や保守などがノックの嵐を受けるのも午後だ。サブグラウンドは選手との距離が近いので、迫力ある練習を見ることができる。

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沖縄も基本的には同じだが、宮崎よりも本格的な練習に入る時間帯がやや早い。まあ、こういうところか。


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