毎年プロペラ機で久米島に渡っている。飛行時間は30分。率直に言って、久米島は石垣島などに比べれば、インフラの整備はなくて、なかなかに不便なのだが、その不便さがちょっと快感になりつつある。

空港から700何十円で楽天の一軍キャンプに着く。なかなか言いにくいのだが、久米島空港に着いた瞬間からある種の臭いが鼻を突いてくる。関西地区でいうと、晩秋の農村で匂ってくる「ぼかし」の臭いに近い。恐らくは牛糞の臭いであろう。久米島はサトウキビの名産地だが、サトウキビには牛堆肥が好適とされるのだ。

IMG_3005


この牛堆肥の臭いの中、久米島キャンプにつく。あたりは「ざわわ、ざわわ」の世界である。ここ2年、私は久米島で二軍キャンプばかり見ていたが、今年は一軍キャンプの最終日に間に合った。しかし、牧歌的な風景は一軍も二軍も変わりはない。観客もそれほど多くはない。

IMG_2967


昨日は雨で、選手は屋内練習場で練習をしている。背番号「3」がいた。こうしてみるとごつい。二塁は浅村と山﨑が守っている。

IMG_5623


ウィーラーもいる。彼は本当にまじめに練習をしている。楽天の外国人歴代最多安打だ。

IMG_5715


内野の守備練習はできるが、外野手は手持無沙汰な感じだ。雨はやっぱり痛いのだ。
ブルペン、私はなぜか毎年、福山ばっかりみている。コンパクトでいかにも救援投手らしいフォームだ。去年は横で四国IL、徳島出身の入野が投げていたのだが、今年はいない。

IMG_5784


その奥でゆっくりと則本が始動。福山とは対照的にダイナミックなフォーム。いい球がミットを鳴らしている。

IMG_5850


ずっと室内だったが、なかなか堪能した。

いつものことだが、昼時分になると私は歩いて久米島町の中心部まで行って食事をとる。久米島町は東の端のイーフビーチ当りが観光化しているが、それ以外はひなびて、のんびりしている。2kmほどの道を歩くのはなかなかいい気分だ。

ついでに仲里の二軍に回ったが、雨が降ってきて大半の選手は屋内に入った。観客席も貧弱で、2005年はこんな場所で一軍も練習をしていたのかと思うと、ちょっと驚く。

IMG_3028


せわしないところがなくて、久米島は沖縄でも好きなところだ。雨もまた楽し、である。


1979年藤沢公也、全登板成績【ドラフト指名5度目で入団した27歳の新人王】

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!