沖縄本島は、離婚率が高く、十代の未婚の母が多いなど、本土よりも子供の環境は厳しいが、少なくとも那覇市内をうろついている子供と、東京、大阪の子どもに異なる印象を持つことはない。しかし、本島から410km離れた石垣島は別だ。



ここの子供はほこりっぽい。特に千葉ロッテのキャンプ地をうろついている子供は、運動量が多いし、声も大きい。昔の子供のようなすばしこさがある。
そして空き地では、野球をしている子供をけっこう見る。懐かしい感じがする。

台湾Lamigoと千葉ロッテの交流戦は、ファウルボールがもらえる。またイニングの間のボール回しのボールも、選手は投げてくれる。そのボールの争奪戦が、三塁側で勃発していた。

右翼手のキャッチボールの相手をしていた控えの選手が、ボールをスタンドに投げ込んだ次の瞬間、こうなる。

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ボールがグラブからこぼれているガキンチョは、もう2つもボールをゲットしている。しかしどん欲に3個目を狙っている。ゲットしたボールはちっちゃい子にもあげたりしている。いいやつなのだ。

参戦している中には、親に連れられ千葉県から来た子供もいるが、石垣の子供の敵ではない。体の動きが違うし、転がればどこまでもどん欲に追いかける。

ファウルボールが客席の後ろに飛ぶと、ガキンチョが一斉に駆け出す。間に合わないだろうという遠くの打球にでも、あきらめずに駆け出す。で、遅れて駆けだした子がボールをゲットしていたりする。

私は子供のころから野球場に行っていたが、弱虫だったのでファウルボールをとったことはない。そもそも、昔のプロ野球ではファウルボールは係員に返さなければならなかった。昔は誰も追いかけなかったのだ。

平成になってボールをプレゼントするようになって、野球のガキンチョの時代が来たわけだ。しかし、本土のガキンチョはお上品だ。また席のエリアが決まっているので、そんなに駆け回ることもできない。

しかし「ボールを追いかける」のは、野球の基本だと思う。ああして、ボールを追いかけて駆け回るうちに、ボールがかけがえのない大切なものに思えて、野球好きになっていくのかもしれない。

このガキンチョから、いいプロ野球選手が出るかもしれない。キャンプめぐり10日目でへたりかけたおじさんは、ちょっと元気をもらった気がした。

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