「球数制限」の議論をするうえで、知っておきたいのは野球で「100球を投げる」とは、何回を投げることなのか?9回完投すれば何球になるのか?ということだ。

昨年のセパ両リーグの規定回数以上の投手の投球数、NP/IP=1イニング当たりの投球数、NP100 =100球到達時のイニング数、9IP=9開館当時の投球数を出した。

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NPBの先発投手は1イニング当たり15~17球を費やす。投手コーチは1回15球、6回90球で替え時という計算をするという。

そして100球時点では7回の途中である投手が多い。さらに完投すれば、140~150球前後になる。
100球で9回完投すれば、という仮説は空論に過ぎないことがわかる。
NPBでも100球前後で完投するケースはシーズンに数回しかない。

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プロ野球のトップクラスの先発投手でこういう数字なのだ。高校球児の場合、1イニング15球で投げられる投手はほとんどいない。20球をこすこともふつうにある。7回で100球を超すのはほぼ確実。150球に達することも珍しくない。
高校球児が完投するというのは、少なくとも150球以上投げることを意味している。

新潟県高野連が導入するという「100球」球数制限は、先発を6回前後で降ろすということだ。高校野球そのものが大きく変わる。その変化自身も大事なのだ。

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