スイングしたとたん「有鈎骨骨折」したという。スイングが強い打者によくある怪我だ。

「有鈎骨骨折」は、打者によくみられる怪我だ。有鈎骨は小指の根元の部分の骨であり、バットのグリップが当たって折れることがよくある。
打撃練習でも、重たいノックバットで打ったり、スイングしたりすればはずみで折れることがある。

折れた骨は、ワイヤーで固定したり、他の骨片を移植したりして治療する。直接の治療だけならば、メスを入れずに温存療法で治ることもあるが、折れた骨片を除去するためにほとんどの場合、手術をしなければならない。治療は数か月単位となる。
トミー・ジョン手術のように、完治が難しいわけではないが、時間がかかる怪我である。

清宮は中学時代には、剛球投手として知られていた。しかし投球過多によって投げられなくなり、野手に転向した。遊撃手、三塁手だった時期もあるが、肩、肘に障害があって投げることが難しくなり、一塁手となった。
愚かな指導者によって潰されかけた挙句、何とかここまで来たのだ。

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今回の事故は「打者の職業病」ともいうべきものであり、強いスイングをする清宮だけに仕方がない部分があるが、無理をしないでほしいと思う。今年の5月に20歳になるが、将来ははるかに長い。無理をして復帰する必要はない。
この機会に、エクササイズなど「怪我をしないための準備」をしっかり学んでほしい。

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