「試合時間の時短」には、賛成する。プロ野球は年間に50試合ほど見るが、3時間以下の試合はほとんどない。長いと思う。
しかし、7回にするとか、フォアボールをスリーボールにするとか、ルール改定の話が出ている。これには反対だ。申告敬遠もそうした流れで決まっているが、ルール改定は「野球が好きでもない人」への忖度ではないかと思う。

9回制、フォアボール、三振など「数字」に関わるルールは、19世紀から野球のルールが固まる過程で完成されてきた。そこには十分な根拠がある。
それを「野球が好きでもない人を振り向かせる」ために改定するのは実りが少ない。媚びを売る相手を間違っている。少々試合時間が短くなっても、彼らは球場には来ない。

「時短」すべきことは、もっとたくさんある。攻守の変わり目に、ちんたら選手がグラウンドに歩いて向かうのを、ダッシュさせるだけで、かなり変わるはずだ。
交代時に、グラウンドにどちらの選手も一人もいない時間ができることがあるが、御隠居野球ではないのだから、さっさと出てくればよいのだ。

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もう一つ、5回のグラウンド整備。もっと短くできるでしょう。たいして荒れてもいないのに、馬鹿丁寧にグラウンド整備をする必要があるのか。特に人工芝のグラウンドは、そこまでする必要は全くないと思う。

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そして7回の風船飛ばしもやめればいい。野球とは何の関係もない、幼稚園のお遊戯だ。
豊浦彰太郎さんは、seventh-inning stretchやGod Bless Americaもやめればいいと言っているが、風船飛ばしはそれ以上にどうでもいい「お遊び」だろう。

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それを廃止することなく、野球のルールに手を突っ込むのは本末転倒だ。

そもそも、野球は「走る」スポーツだ。攻守交代で「走る」ことで、何分試合を短縮できるのか、それを試すのが原点だ。


2018年鈴木博志、全登板成績

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