彼の長大なキャリアSTATSを見ると、KBOの野球がNPBとは異質であることがわかる。

1976年生まれ。KBOでは李承燁、NPBでいえば赤星憲広やサブロー、赤星憲広らが同い年。
キャリアSTATS

LIMCY


高校時代は打者だったが、ヘテ・タイガースでは投手。2年間は先発救援掛け持ちだったが、3年目から救援に。
しかし彼は1イニングではなく、2イニング以上を投げるロングリリーフのクローザーだった。99年にサムソンにトレードされるが、以後もロングリリーフ。その結果、移籍1年目の1999年には、最多セーブと最優秀防御率を獲得。これNPBならば70年代の起用法だ。KBOはこの時代まで、速球中心の配球だったので故障しなかったのだろう。

2001年に先発に転向。2004年からはほぼ1イニング限定のクローザーになる。ひじを痛め以後成績が落ち込んだ。2005年にトミー・ジョン手術。もう限界かと思えたがヤクルトに来て息を吹き返した。
KBOでの過酷な登板に比べれば、NPBの起用は楽だったのではないか。NPBで実績を残し、2009年のWBCではクローザーで活躍するが、2012年ふたたびトミー・ジョン手術。

翌年カブスとマイナー契約し、ルーキーリーグから這い上がってMLBに昇格。1年だけだったがメジャーリーガーになった。

2014年38歳でKBOに復帰、サムソンで3回目の最多セーブ。古巣のヘテの後身の起亜タイガースに移り、なんと昨年は11年ぶりに先発に転向した。

漫画みたいな不死身の投手だ。42歳だが、今季もどこかで投げる可能性はまだあるのではないか。


2018年鈴木博志、全登板成績

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