西岡剛の件はこれくらいにしようと思ったが、根拠もなしにいい加減なコメントをする人がいたので、もう1回だけ書いておく。「西岡剛の『戦力外』は、そのキャリア、年齢からすれば異例だ」ということだ。
ここ3年、1000本安打以上した選手の退団は14例あった。
その選手たちの最終年の年齢と安打数、退団の形について表にする。
1000本安打を打った選手は、本来、球界の功労者であり、その引退に際しては、それなりの配慮をされるのが通常だ。この顔ぶれのうち、10人は球団からの通告を受けたにせよ自発的に引退を表明したことになっている。それが功績ある選手に対する球団の処遇だ。
戦力外になった後藤、村田、西岡の3人は、球団編成の「引退勧告」に従わなかったか、自らの意思で退団を申し出たものだ。しかしどこからもオファーがなく、退団が決まった。
後藤は、前年、1軍出場がなかったうえに、38歳になっていた。声がかからなくても無理はない。
2016年、トライアウトでの後藤。
村田は前年100安打。十分な戦力であり、移籍が決まらなかったのは全く不可解だった。しかし彼も37歳だった。
西岡は前年5安打だが、34歳と最も若い。
私は2015年から阪神の春季キャンプを見ているが、昨年まで西岡は4年連続で一軍キャンプにいた。一軍の戦力として計算されていたのだ。2016年からアキレス腱を故障していたが、昨年は、目立った故障があったわけでもない。
西岡の若さ、知名度を考えれば、すぐにオファーがあってもおかしくなかったが、声がかからず、トライアウトを受けるに至ったのだ。
この3年に限っても、西岡同様戦力外になって他球団への移籍が決まった実績ある選手には、2016年の坂口智隆(32歳)、2018年の中島宏之(36歳)、松井稼頭央(43歳)などがいる。
西岡の若さ、経験、そして知名度、人気を考えれば、声がかかってもおかしくなかったはずだが、古巣のロッテも含めてどこも食指を伸ばさなかったのだ。
トライアウトまで行った時点で、西岡本人も、自身が球界でどのように見られているかに気が付いたとは思う。私は筑後で西岡がメディアに「一番厳しい道を選んだ」と語るのを横で聞いていたが、それはプライドの高い彼なりの精一杯の見得だったと思う。
前のブログの繰り返しになるが、村田修一にオファーがなかった時も「人格云々」の話が出たが、球団や選手間でのトラブルはなかったし、1年を経て巨人に復帰したことからみても、村田の場合、エアポケットに入ったのだと思う。
しかし西岡は、何らかの「選手として契約したくない」部分があって、移籍が決まらなかったのだと思う。
コメントにあった「西岡はプロ野球からオファーが来るには明らかに戦力不足でしょう。」や「そんなに評価する球団がいますかね。私が編成担当でもいらないと即答します。」には、客観的な根拠はないと思う。これくらいのキャリアがあり、まだ34歳と若い選手には、本来、声がかかってしかるべきだ。
2018年鈴木博志、全登板成績
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その選手たちの最終年の年齢と安打数、退団の形について表にする。
1000本安打を打った選手は、本来、球界の功労者であり、その引退に際しては、それなりの配慮をされるのが通常だ。この顔ぶれのうち、10人は球団からの通告を受けたにせよ自発的に引退を表明したことになっている。それが功績ある選手に対する球団の処遇だ。
戦力外になった後藤、村田、西岡の3人は、球団編成の「引退勧告」に従わなかったか、自らの意思で退団を申し出たものだ。しかしどこからもオファーがなく、退団が決まった。
後藤は、前年、1軍出場がなかったうえに、38歳になっていた。声がかからなくても無理はない。
2016年、トライアウトでの後藤。
村田は前年100安打。十分な戦力であり、移籍が決まらなかったのは全く不可解だった。しかし彼も37歳だった。
西岡は前年5安打だが、34歳と最も若い。
私は2015年から阪神の春季キャンプを見ているが、昨年まで西岡は4年連続で一軍キャンプにいた。一軍の戦力として計算されていたのだ。2016年からアキレス腱を故障していたが、昨年は、目立った故障があったわけでもない。
西岡の若さ、知名度を考えれば、すぐにオファーがあってもおかしくなかったが、声がかからず、トライアウトを受けるに至ったのだ。
この3年に限っても、西岡同様戦力外になって他球団への移籍が決まった実績ある選手には、2016年の坂口智隆(32歳)、2018年の中島宏之(36歳)、松井稼頭央(43歳)などがいる。
西岡の若さ、経験、そして知名度、人気を考えれば、声がかかってもおかしくなかったはずだが、古巣のロッテも含めてどこも食指を伸ばさなかったのだ。
トライアウトまで行った時点で、西岡本人も、自身が球界でどのように見られているかに気が付いたとは思う。私は筑後で西岡がメディアに「一番厳しい道を選んだ」と語るのを横で聞いていたが、それはプライドの高い彼なりの精一杯の見得だったと思う。
前のブログの繰り返しになるが、村田修一にオファーがなかった時も「人格云々」の話が出たが、球団や選手間でのトラブルはなかったし、1年を経て巨人に復帰したことからみても、村田の場合、エアポケットに入ったのだと思う。
しかし西岡は、何らかの「選手として契約したくない」部分があって、移籍が決まらなかったのだと思う。
コメントにあった「西岡はプロ野球からオファーが来るには明らかに戦力不足でしょう。」や「そんなに評価する球団がいますかね。私が編成担当でもいらないと即答します。」には、客観的な根拠はないと思う。これくらいのキャリアがあり、まだ34歳と若い選手には、本来、声がかかってしかるべきだ。
2018年鈴木博志、全登板成績
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根拠は前稿に全て書きましたよ。データに基づき野球の記録で話しています。
またコメントにあった広尾さんのトライアウトに対する主観的な認識にも
過去五年の合格者の内訳を元に具体的な数字を挙げて反論しています。
むしろ根拠のない主観と憶測で書かれている記事に、具体的な根拠を持って反論したと思っているのですが。
別のデータを出して反論をされるのであればともかく、別記事を新たに作成して
「根拠もなしにいい加減なコメントをする」などと捏造されるのは甚だ不本意ですねえ。
西岡の言動に問題があるという点に関しては私も同感ですが
過去の記事から広尾さんが西岡を非常に嫌っていることも十分承知しています。
また最近でも
>村田修一とは異なり、この選手は本当にキャラクター的に難しい。
オファーがなくてもトライアウトを受けないだろう。それに気位が高いから独立リーグには向かないと思うが。
と書かれるなど、実態より更に低く見積もる実例が多々あるので
率直に言って広尾さんの西岡評は夕刊紙の見出し程度の信ぴょう性しか置いていません。
それでも「オファーが無いのは人間性の問題だ」と執拗に断言されるので
何か現場編成担当の生の声を見聞きしているということも五割くらいはあるかなと思っての前稿※1でした。
まあこの件に関しての回答は「主観のみ」と既にいただいたようなものですが。
baseballstats
がしました