東京ドームはほぼ満員だった。来てから改めて思ったのだが、今日の試合の目的はどうでもよいのである。ひたすら「イチローに会う」ために人々は押しかけているのだ。
朝方関西を発ったので、ついたときにはマリナーズの打撃練習は終わっていた。明日こそ見たいと思う。

両チームの選手が紹介されて、ナショナルアンセムが終わって、両チーム選手コーチがベンチに戻る段になって、イチローが三塁側に駆け出してきた。

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胸がいっぱいになってしまう。彼は我々に肉体でメッセージを送っているのだと思う。
外野の中央まで走ると、折り返してラインのあたりまで戻ってくる。

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そしてルーティンの柔軟を始めた。

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マウンドでは、桑田真澄がパイレーツのユニをポンチョみたいに羽織って始球式。不思議な格好だ。

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イチローは、マウンドのことなど知らぬげに、三塁側の客背に近寄り、長々とサインをした。

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試合のことは急いで紹介する必要はないだろう。メディアが伝えたままだった。

7年前に東京ドームで見た時も、イチローは特別の存在だったが、今回はさらにまばゆい存在になっていた。むしろ、野球選手としての存在価値がほとんどなくなってしまったから、なおさら「純粋な野球のスピリット」になったのではないかと思った。

今日は間違いなくイチローの日だった。あと3試合、おそらくはこれが最後の雄姿だと私は思った。


2018年鈴木博志、全登板成績

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