日本高野連は3月31日、記者会見を開き、開催中の4月2日のセンバツ高校野球準決勝から「球数制限」を導入すると発表した。
「球数制限」に対して消極的な日本高野連に対する批判が集まる中、日本高野連内部でも「これ以上突っぱねるのは無理ではないか」という声が上がった。
中竹雅彦事務局長によれば「元号も変わるし、ま、いいかなということで」とのことだった。

問題は「球数」だ。「去年、高校野球200年構想を打ち出したのだから、200球でいいんじゃないか」という声が上がったが、「200球だと、球数が多い選手は、回の途中で降板しなければならないケースがある。燃え尽きたいという選手には残酷だ、それに200球では故障しない可能性もある」という反対意見もあり、高野連幹部と有識者で協議した結果「800球」を上限とすることになった。
日本高野連八太会長によれば「八は縁起のいい数字だし、私の苗字にも入っているし」決定に至ったという。「うそ八百じゃないよ」八太会長は冗談も忘れなかった。

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これからはどんなに力投していても、球数が1試合で800球に達すれば、投手はマウンドを降りることになる。選手の健康面から考えても、大きな進歩と言えるだろう。

さらにこの球数は毎年、見直しをかける。
中竹事務局長は「1年で10球程度減らしたい。順調にいけば70年後には球数制限が100球となり、新潟県高野連の希望する数字とも一致する。新潟県の考えに沿うこともできるので、喜ばしい」と語る。

同時に日本高野連は、甲子園での高校球児の健康面をさらにサポートするために、ベンチ裏に待機するサポートチームに、従来の医師、理学療法士に加えて、選手の運勢を占う占星術師、選手の健康を祈る祈祷師、選手のお肌のコンディションを整えるエステシャン、爪のお手入れをするネイリストを追加で配置する。「最近多い、外国籍とのハーフの選手のことも考えて、ブードゥー教や道教の祈祷師なども配備したい」とのこと。

とかく「勝利至上主義」との批判が多い日本高野連だが、真剣に選手のことを考えていることが明らかになった。早くも高野連には「長生きしろよ」などの励ましの声が集まっている。

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