大船渡高校の佐々木朗希が、100マイルを超す剛速球でにわかに注目を集めている。

テレビで見る限りでは、4シームの伸びやかな速球が捕手のミットに刺さっている。低めの球などうなりを上げるような剛球だ。
大谷翔平は、柔らかいからだで、全身のパワーを指先に集めている印象だったが、佐々木の場合、剛性の強そうな上体の力で投げている感じだ。

にわかに彼が、東邦の石川などとともに夏へ向けて主人公になりそうな様相だ。

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しかしこういう逸材は、甲子園に出てほしくない。

すごい素材かもしれないが、炎天下にバカ騒ぎをしたいメディアやファンの前でバーベキューになるのは見たくない。

吉田輝星よりもはるかに上の素材なのだから、何とか甲子園の魔手からのがれてほしい。彼が輝くべきは、「高校の部活の全国大会」ではなく、NPB、さらにはMLBの大舞台であるはずだ。馬鹿なメディアに踊らされず、冷静に将来を見つめるべきだ。

岩手県立大船渡高校は春夏1回ずつ甲子園に出たことはあるが、ここ3年は3回戦どまりだ。佐々木がどんなにすごくても、甲子園はなかなか難しいだろう。早い段階で負けてほしいものだ。
この手の公立高校に二番手投手がいるとは、思えない。去年の金足農みたいになっては最悪だ。

日本人投手で100マイルの速球を投げた投手はそれほどいないが、高校生の段階でこの数字を出せば、遅かれ早かれトミー・ジョン手術をする運命にあると考えられる。それは織り込み済みのことではある。

高校野球で酷使しすぎると、靭帯の状態が悪化して、手術を受けても元通りに回復しない可能性もある。

そういう意味でも、甲子園は出ないでほしい。最悪のコンディションで「希なる才能」を焼き尽くさないようにしてほしい。

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