毎日新聞
オリックスの宮内義彦オーナー(83)は、3月20日の開幕戦の観戦に東京ドームを訪れた際、イチローさんから「会いたい」と言われた。球場内の一室で二人きりになると、引退を告げられた。頭の片隅で覚悟はしていたのか、「こういう日が来るのはやむを得ないこと」と納得した。
「高い目標を掲げて精進してきたことは立派。本当に素晴らしかった」。オリックスから世界へ羽ばたいたイチローさんをねぎらった。
(中略)
大リーグに移籍してからも年に1回は食事をする仲だが、「オリックスに戻ってきてほしい」という言葉が喉まで出かかっても、本人に伝えることはなかった。


イチローは引退後「オリックスが神戸を拠点にしていたら、NPBに復帰したかもしれないが」と言った。神戸グリーンスタジアム、今のほっともっとフィールドには、オフに毎年訪れて練習、調整をしていた。私はこの球場はNPBの主要球場で最も美しいと思うが、イチローも自身が生まれ育ったこの球場に愛着があったのだろう。

IMG_5618


しかしオリックスは、京セラドームに軸足を移しつつある。イチローも暮らしたことがある合宿所「青濤館」もなくなり、二軍の本拠も舞洲に移った。
京セラドーム、二軍本拠の大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲)ともに、観客にとってはいい球場とはいえない。京セラは閉塞感があるし、グラウンド内が見づらい。舞洲は内野スタンドが、まるで虫かごの中のようになっている。
伸びやかな解放感などは全くない。京セラではイチローは野球をする気はないだろう。

IMG_5945


その上にオリックスは球界再編で近鉄を終わらせた一方の当事者だ。宮内さんは、阪急からチームを引き継ぎながら、ファンを裏切ったと言われても仕方がないだろう。

イチローがいた時代にはあったオリックスの魅力をほとんどなくしてしまったのだから、宮内さんはイチローに「戻ってくれ」とは言えなかったのだと思う。

今、オリックスはパの6球団で唯一「ボールパーク構想」を持っていない。チームの編成も行き当たりばったり。主力投手が抜けても、指をくわえて見送るだけだ。

もちろん口には出さないが、イチローも古巣の現状を残念に思っているのではないか。


2016・18年松坂大輔、全登板成績

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!