いつも名前通りの「良文」と「卓見」で我々を笑わせてくれる江尻良文夕刊フジ編集委員が、また素晴らしい評論である。
プライドが許さない? イチロー氏「国民栄誉賞辞退」の裏に見え隠れするアノ人の存在
イチローが国民栄誉賞を断ったのは、師弟関係にある王貞治由来の賞だけに不可解だが、その背景には、ライバルの松井秀喜とその師匠の長嶋茂雄が、同時受賞したことがあるという。

イチロー氏としては、松井氏の後追いのような国民栄誉賞受賞は、プライドが許さないのではないか。そんな本音が見え隠れする。

天下のスーパースターイチローを、中小企業の役員風情か、法事の参列の序列でもめそうな、いなかの市町村議員のレベルで評論する。
この矮小化こそ、江尻氏の最大の魅力である。

自身のスケールの小ささはつとに知れ渡っている。フジサンケイグループに身を置きながら、不倶戴天の敵であるはずの読売グループの総帥、渡邊恒雄に「おいしいご飯をごちそうになって」以来、大のナベツネ派になって、野球人ナベツネを礼賛する本まで書いた。

長嶋茂雄は好きだが、王貞治は嫌い。そしてイチローも大嫌いで、こんな本まで出した。



強いもの、大きなものにピンシャンなびく自分の品性に照らして、理解できないもの、いうことを聞かないものを叩くのだ。人間のスケールそのものの小さな金づちで。

イチローに「松井秀喜さんが先にもらったから、国民栄誉賞もらわないんですか」と誰か聞いてほしい。ジャーナリストを峻別するイチローは、おそらく無言で冷笑を浴びせかけるだろう。

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2016・18年松坂大輔、全登板成績

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