メディア関係者の中には「今年の広島はだめだ」とはっきり言う人も多い。あたかも新しいプロ野球の旗手のようなもてはやされ方をしているが「運よく好回転している」印象が多い。

広島は独立採算だ。松田オーナー一族の会社が運営しているが、親会社がないために赤字になることはできない。だからFA年限に達して移籍を希望する選手は引き止めない、
そのかわり、自前で選手を育成する。良い素材はどんどん登用する。また、ドミニカ共和国にカープアカデミーを設け、ここから自前で育成した選手を日本に呼び寄せる。

IMG_4451


ここまでのビジネスモデルは素晴らしい。しかしこれはおよそ30年前にできたものだ。それ以降、大きな変更はない。
広島市民球場からマツダスタジアムになってから、広島人気は高まったが、これは「市民球場建て替え」という市の事業であって、カープはこれに便乗しただけだ。広島県、広島市とカープはきわめて良好な関係ではあるが、マツダスタジアムはカープの持ち物ではない。自前の「ボールパーク構想」は持っていない。

選手の育成がたまたまうまくいってチームが強化され、それに「カープ女子ブーム」も被さって広島は空前の人気となっている。ブームに乗っかるマーケティングはうまいが、選手育成や戦術面で新しい考え方を導入することには極めて保守的だ。

IMG_4554


広島はトラッキングシステムを本拠地球場に導入していない数少ない球場の一つだ。DeNAなどのデータ戦略の進化は目を見張るが、データの活用も他球団に比べれば大きく見劣りする。さらに、他球団のように地域での野球普及活動もしていない。「金のかかることは極力しない」方針だ。
それでも今は人気があるし、たまたま強いのでうまくいっているように見える。

またDAZNとも契約していない。さらにチケットの販売システムは今もアナログ中心だ。

戦術面も昨年の日本シリーズで「甲斐キャノン」に刺されまくったように、作戦面でも愚直なだけで新しいものはない。ただ「根性」で野球をしているだけだ。

丸が抜けた後、広島は例によって長野を得ただけであとは何もしなかった。このまま馬なりでペナントレースを戦ってうまくいく可能性は少ないだろう。

昨日の延長10回12失点は、延長戦ではNPB記録となった。出足に躓いた広島に「妙手」はないと思うのだがどうだろうか。


J.ブルーム、全本塁打一覧|本塁打大全

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!