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「相手の嫌がることをするのが作戦だ」明徳義塾・馬淵史郎


これ、無料アプリをDLして全文読んだが、中身はそれほど非常識なことを言っているわけではない。

作戦ていうのはそんなもん。スポーツで汚いだなんだ言うて、ルールの中でやることを論じちゃいかんのよ。そんなこといったらスポーツにならん。(そうしないなら)データ取ることもない

しかしながら馬淵監督のこの考えから決定的に欠けているのは「スポーツマンシップ」だ。

何度も言っているが、スポーツマンシップとは
「スポーツをすること自体を楽しみとし、公正なプレーを尊重し、相手の選手に対する尊敬や賞賛、同じスポーツを競技する仲間としての意識をもって行われる活動であるという姿勢となって表される」

馬淵監督の考えは「ルールの許す範囲で」相手の弱点を調べ上げ、そこを徹底的に突く、ということだ。
その代表的な戦術が、松井秀喜の5敬遠だろう。敬遠そのものは野球のルールの内だ。当時の星稜高校は、松井秀喜の打棒で勝ち抜いてきた。これを骨抜きにすることで、戦力を大幅にそぐことができる。馬淵監督は、事実そうすることで星稜の武器を封じたわけだ。まさに「相手の嫌がること」であろう。

そういう野球をする馬淵監督は「勝負師」として名声を博したが、高校野球という「学校の部活」でここまでやることが、正しいのかどうか。そして「スポーツマンシップ」に則っているのかどうか。

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スポーツマンシップの中には「ルールを守る」という項目もある。それに照らして馬淵監督の作戦は間違ってはいない。しかしさらに踏み込めば、「相手の選手に対する尊敬や賞賛」はどうなのか。ネーミングこそ「敬遠」だが、松井を歩かせたことはその選手をリスペクトしていたといえるのか。
「相手をリスペクトする」とは、相手にも存分に力を発揮させたうえで、戦うことではないのか。

松井秀喜、星稜ナインは、馬淵監督や明徳義塾を「同じスポーツを競技する仲間」だと思っただろうか?「勝つためには何でもする連中」だと思ったのではないか。

こういう「名将の言葉、名言」が、何の批判もされずに垂れ流されることに危惧を抱く。
こういうものを読んで「偉い人だ」という日本人は多いが、こうした意識を変えないと、日本はいつまでたっても「スポーツ三流国」のままだと思う。

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