日刊スポーツ
星稜(石川)は15日、野球部の林和成監督(43)と山下智将(37)に対する懲戒処分を発表した。林監督は3月28日の選抜高校野球大会(甲子園)2回戦で戦った習志野(千葉)のサイン伝達(盗み)行為を疑い、試合中に審判団にアピールした。試合後には相手監督に直接抗議に向かって物議をかもした。

この試合に1-3で敗退後、監督の一連の騒動について学校に批判の声が多数届いた。学校側は、週刊誌の取材を学校に無断で受けていたことなどを理由に、同監督に今月5日から指導自粛を言い渡していた。練習試合では山下部長が代行監督を務めている。
同監督は大会後に「言動、行動の批判を受けて(学校などから)何らかの処分があるのなら、受け止めます」と話していた。


こういうニュースに接すると日本に生きているのが嫌になる。
林監督は、試合直後に習志野高校の「サイン盗み」を指摘し、相手の監督に抗議をした。
素人ではなく、野球の指導者がそこまで思い切った抗議をしているのだ。根拠もなくこんなことをするはずがない。

そもそも、強豪高校で「サイン盗み」が横行していることは、その後の取材などでも周知のことになっていた。
しかし日本高野連もメディアも「本当はどうなのか」ということに深くメスを入れることはなかった。もし「サイン盗み」が横行していることが発覚すれば、日本高野連の管理責任が問われるし、メディアもここまで看過していたことを責められかねない。
だから、いつもの通り曖昧模糊とした結論になった。
平たく言えば「サイン盗みはあってはならない」から「紛らわしいことをするな」という本質と乖離した結論になったのだ。

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そして今回の問題を明るみに出した星稜高校の監督が、「世間を騒がせた」ことをとがめられ、謹慎処分となったのだ。彼の正義感が押し潰されたのだ。
星稜高校は日本高野連に忖度したのではないか。

学校に抗議の声がたくさん来たというが「高校野球らしくない」「やり方がおかしい」という非難の声だったと思われる。
この国では「不正があれば指摘してそれを糺す」という本質よりも、「手続きの仕方」や「マナー」などが優先されるのだ。

おそらくこの処分で、高校野球の指導者は委縮して、二度と「サイン盗み」について抗議の声を上げなくなるだろう。

「野球の健全な発展」よりも「高野連、高校野球の現体制」のほうが大事なのか?
いったい誰のための「野球」なのか?

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