つらつら考えてみて、昔のナイターの放送は今と随分違っていた。
まず、メインのカメラは捕手の後ろから撮っていた。センターのカメラはあったと思うが、球団側からサインを盗まれるという注文が出ていて、審判、捕手の背中越しの映像が定番になっていたのだ。
ごくまれにMLBの野球中継の映像が出て、センターのカメラからの捕手の股間が丸見えになっているのを見て、妙に新鮮に思ったのをよく覚えている。

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よく知られているように、テレビ中継は巨人戦しかなかった。そのかわり巨人戦は毎日やっていた。だからセ・リーグのチームの選手は、あらかた知っていたが、パ・リーグの選手は全く知らなかった。
私は南海ファンで、10代後半には大阪球場に行くようになったから南海の選手は野村克也はじめ知ってはいたが、他の球団の選手。特にロッテや東映のちの日本ハムの選手はほとんど知らなかった。日ハム時代の張本は日生球場で1試合だけ見たが、ヤジの大きさに驚いた覚えがある。

オールスター戦は必ず中継されたが、そのときにパの知らない選手がたくさん出て戸惑った覚えがある。民放のアナもパの選手をよく知らなくて「門田何でしたっけ」などというのもいた。
野村克也が王や長嶋と一緒に試合をしているのを見て、不思議な感じがしたのも覚えている。

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とにかく野球シーズンは夜はほとんど巨人戦。で、雨で中止の時は、間に合わせに不思議な番組を流していた。中途半端な映画が流れることもあったが、「雨傘番組」といって、そのための番組を作っていた。売れない芸人が変なコントをするようなのが多かった。

私は今月から噺家に芸談を聞く連載を始めているが、その記事で話を聞いた瀧川鯉昇師匠は若いころ、噺家が野球選手の物まねをする雨傘番組で、王貞治の真似をさせられたといっていた。鯉昇師は、野球は全く知らないので、一歩足打法の特訓を受けたが「すぐに首になりました」といっていた。
スポンサーはゴールデンタイムのナイターが雨になったとたんにとんでもないチープな番組に刺し変わるのを何とも思っていなかったのだろうか。

パ・リーグの選手が、見慣れた存在になったのは「プロ野球ニュース」ができてからなのだ。


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