先ほどの「アスリートの直言」とは似て非なる問題だが。

4月21日の中日・ヤクルト戦の5回1死二塁の守備で、ヤクルトの代打・上田が二飛を放った際に、二塁走者の雄平の帰塁が遅れ、堂上が二塁に送球。完全にアウトのタイミングだったが、今岡二塁塁審は一塁方向を見ていたために判断が遅れ、セーフとジャッジした。

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セーフの判定は中日のリクエストによってアウトになったが、中日はNPBに意見書を提出。NPBは今岡塁審が一塁塁審の飛球へのジャッジを下すかどうかの確認をしていたため、その後のプレーへの確認が遅れたと説明した。
与田監督は、今岡塁審が抗議に対して一旦は「見ていた」といったことを問題視、「『見てました』と言っていた方が見てなかったと認めたのであれば、それに対してちゃんと答えを出さないと、最終的な結論にはならない。見ていないのに、なぜ見たというウソをついたのか。ファンの方も納得しないとした。

まずこの問題は、審判の対応がまずかった。日本では審判は「間違わないもの」「ミスをしないもの」となっている。だからプレーを「見ていなかった」とは言えない。結果として「見ていた」と言ってしまう。そこから話がこじれたのだ。
本来はマスターオブゲームのはずの審判が、日本では下僕のような扱いになっている。選手や監督に対して強く出られない力関係もあって、まずい対応になったのだ。

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しかしさらに大きな問題は、審判がミスをすることを容認しないプロ野球にある。審判は生身の人間であり、間違うこともある。そのときに「ごめん、間違った」と言って判定を覆すことができれば、それでいいのだ。そのためにリクエストの制度もある。「絶対に間違えることができない」状況を作って審判が萎縮するのはいいことではない。
そしてそれをさも大事件であるかのように騒ぎ立てる与田監督もどうかしている。1試合に何回もこうしたミスが起こっているわけではない。たまたまそうなっただけなのだ。

試合の進行にも、ペナントレースにも何ら影響を与えない、些細な出来事だ。針小棒大に騒ぎ立てても、よいことなど一つもない。


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