このことは、ずっと言っているのだが、当サイトの読者各位も含め、世間は冷淡である。
さんざんプロ野球を見てきた人も、独立リーグを見たことがない人が多いのではないか。
遠い、レベルが低い、有名な選手がいない。
失礼ながら、手の届く範囲の「野球」を消費するだけで、野球ファン、野球通とは片腹痛い。
独立リーグの野球を見れば、多くの人は衝撃を受けるのではないか?「何をやっているんだ」と思うかもしれない。
これは創設1年目、2005年の四国

プロ野球未満、アマチュア以上の選手を集めてペナントレースを戦う独立リーグは、2005年、四国で始まった。以後、資本、資金、人材、観客の不足に苦しみながら、ここまでやってきた。
昭和の時代、全国に179あった企業が持つ社会人野球チームは平成に入って一時は83まで減った。今は96まで増えているが、増加分の大部分は専門学校立だ。選手は給料をもらうのではなく、学費を払ってプレーしている。
対照的に独立採算のクラブチームは昭和の131から259に増えている。社会人野球をする選手の多くは「正社員」ではなく「契約社員」や、アルバイトになった。プレー環境も、生活環境も不安定になった。
社会人野球が変質する中で、それを補完してきたのが独立リーグだ。些少ながらも報酬を支払って選手を抱え、NPB出身の指導者が、ドラフトにかかるように育成しているのだ。

NPB側も、独立リーグの意義は認めている。二軍、三軍との交流戦を行っているほか、監督、コーチを派遣している。また育成選手を預けることもある。半ば「NPBのポスト」になっている。
しかし独立リーグをNPB傘下にすることには、関心を示さない。「余計な仕事は一切したくない」というNPB、球団幹部の怠惰な根性がこれを妨げている。

独立リーグは地域に根差して定着してはいるが、常に経営難に瀕し、多くのチームは経営者が入れ替わっている。成功しているチームもあるが、瀕死の状態のチームもある。今年、徳島はクラウドファンディングで資金を集めている。福島も運営会社が破綻し、岩村明憲が会社を引き継がざるを得なくなった。
今、独立リーグは3団体、18球団あるが、1球団でも破綻すれば、独立リーグに信用不安が起こり、壊滅する可能性がある。社会人野球が衰退する中、独立リーグがなくなれば、高卒、大卒の選手が活躍する場は一気に減る。「野球離れ」が進む中で、これは大きな打撃となる。
独立リーグと同じ「地方のプロリーグ」であるJ3は、J1と同じJリーグの看板を担いDAZNでも放映されることで、地方でのステイタスを担保している。経営は苦しくても、社会的信用は独立リーグの比ではない。

金はたいしてかからないのだ。NPB機構、あるいは各球団が独立リーグを「オフィシャルな提携球団」にすることで、独立リーグのステイタスは飛躍的に上がる。
失ってからでは遅いのだ。独立リーグを支えるのはNPBの責務だ。いい加減に重い腰を上げてほしい。

10号本塁打一番乗り/セ・リーグ編
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失礼ながら、手の届く範囲の「野球」を消費するだけで、野球ファン、野球通とは片腹痛い。
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昭和の時代、全国に179あった企業が持つ社会人野球チームは平成に入って一時は83まで減った。今は96まで増えているが、増加分の大部分は専門学校立だ。選手は給料をもらうのではなく、学費を払ってプレーしている。
対照的に独立採算のクラブチームは昭和の131から259に増えている。社会人野球をする選手の多くは「正社員」ではなく「契約社員」や、アルバイトになった。プレー環境も、生活環境も不安定になった。
社会人野球が変質する中で、それを補完してきたのが独立リーグだ。些少ながらも報酬を支払って選手を抱え、NPB出身の指導者が、ドラフトにかかるように育成しているのだ。

NPB側も、独立リーグの意義は認めている。二軍、三軍との交流戦を行っているほか、監督、コーチを派遣している。また育成選手を預けることもある。半ば「NPBのポスト」になっている。
しかし独立リーグをNPB傘下にすることには、関心を示さない。「余計な仕事は一切したくない」というNPB、球団幹部の怠惰な根性がこれを妨げている。

独立リーグは地域に根差して定着してはいるが、常に経営難に瀕し、多くのチームは経営者が入れ替わっている。成功しているチームもあるが、瀕死の状態のチームもある。今年、徳島はクラウドファンディングで資金を集めている。福島も運営会社が破綻し、岩村明憲が会社を引き継がざるを得なくなった。
今、独立リーグは3団体、18球団あるが、1球団でも破綻すれば、独立リーグに信用不安が起こり、壊滅する可能性がある。社会人野球が衰退する中、独立リーグがなくなれば、高卒、大卒の選手が活躍する場は一気に減る。「野球離れ」が進む中で、これは大きな打撃となる。
独立リーグと同じ「地方のプロリーグ」であるJ3は、J1と同じJリーグの看板を担いDAZNでも放映されることで、地方でのステイタスを担保している。経営は苦しくても、社会的信用は独立リーグの比ではない。

金はたいしてかからないのだ。NPB機構、あるいは各球団が独立リーグを「オフィシャルな提携球団」にすることで、独立リーグのステイタスは飛躍的に上がる。
失ってからでは遅いのだ。独立リーグを支えるのはNPBの責務だ。いい加減に重い腰を上げてほしい。

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独立リーグの充実化。
当該リーグの1,2位とNPBの5位、6位との入れ替え戦実施。
これによる、最悪の制度であるCSの廃止。
5、6位になれば入れ替え戦があるぞ、負けたらNPBから
外れるんだぞ、という緊張感が生まれる。
サッカーJリーグを参考とした。
baseballstats
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