この選手は171㎝しかないが、大物感が漂っている。眼光が鋭く、精悍だ。若いころの井口資仁に似ていると思う。しかし劣化がかなり深刻だ。

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キャリアSTATS 2018、19年は月間成績も載せる

K-Tanaka


ずいぶん前からいるように思うが、田中は大学、社会人を出て2013年に広島に入った。

2014年の後半の活躍は目覚ましかった。端的に言えば手数が多い。安打も打つし、盗塁も多かった。

翌年レギュラーとなり、2016年には不動の遊撃手になった。この年、はっきり進化したのは「四球を選ぶ」能力が高まったことだ。同い年の丸佳浩の影響かもしれないが、2017年には出塁率のタイトルを取っている。

もともとアベレージヒッターではなく、選球眼や足も含めてトータルで稼ぐ選手。1番に置けば、何かしらの結果を出して帰ってくるというタイプだ。

失策や盗塁死が多いのは、欠点ではあったが、そのがむしゃらさが魅力だった。

しかし、昨年は1年を通じて精彩がなかった。ゴールデングラブを獲得したが、要するに「エラーが減った」というだけである。

今季は全くの不振。今は8番を打っているが、2016年から続けている連続試合出場も風前の灯火だ。

今季の広島の不振が丸の移籍によるのは間違いないが、その裏で進行していた田中広輔の「劣化」が顕在化したことも小さくないだろう。

小さい体で奮闘してきただけに、腰かどこかを痛めている可能性はあるだろう。それとも「老化」したのだろうか。

まだ今年で30歳だから、そうであっては困るのだが。


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