4月に163km/hを記録してから、佐々木は剛速球を封印している。

相手が弱いこともあるが、140km/h未満の速球と変化球の組み合わせで投げている。
あるいは、投手ではなく打者として出場している。

それでも今のところ世間は好意的だ。「夏へ向けてエネルギーを温存している」とみんな思っている。

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しかし、そうではないのかもしれない。佐々木はこのまま選手権大会予選である地方大会が始まっても剛速球を投げないかもしれない。
大船渡の国保監督は、佐々木以外の投手を起用するかもしれない。

その可能性は大いにある。18歳で、160km/h超の速球を投げるのは、稀有の才能ではあるが、同時にそれは「リスク」そのものなのだ。
一般論として、人の体はそんな速球を投げても潰れないようにはできていない。下手をすれば、1球でも靭帯損傷の危険性がある。
国保監督は、3月に受けた検診で、佐々木の体がまだ十分に成長しきっていないことがわかったと話した。
彼の未来を考えるならば、甲子園の予選で大出力を見せて壊れることには大きなメリットはない。
このまま140km/hそこそこ、半分のパワーで投げていけるところまでいって、甲子園に行けなくても構わないという選択をする可能性も大いにあるだろう。



しかしそうなれば、メディアは大騒ぎするはずだ。「手を抜いている」「学校や地域に殉じないのはとんでもない」。こんな騒ぎが起こったときに、国保監督、そして学校や周囲は「彼の将来のために敢えてそうした」といえるだろうか。
今年は「球数制限」論争の最中に夏の甲子園を迎えることになるが、佐々木の選択を、メディアや世間はどのように受け止めるのだろうか。

今から非常に気になることだ。

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東京球場・シーズン最多本塁打打者/1962~1972

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